これからブログを開設するという方向けに、収益化をテーマに記事を書きます。
ブログやWebサイトを通して収益を得ようと考えている方の参考になれば幸いです。
「ブログ」や「サイト」「メディア」などさまざまな呼び方がありますが、ここでは「ブログ」に統一しています。
個人規模で運営されているサイトを「ブログ」と呼ぶことが多いようですが、明確な違いはなく、サイトの規模や運営形態によっても呼び方が変わります。
呼び方にはそこまでこだわる必要はないでしょう。
呼び方は違えど、どれも本質的には変わりはなく「人を集めてマネタイズする」という点では共通しています。
人が集まれば、広告を掲載することで広告料が発生するというのがブログの収益化の仕組みとなっています。
ブログを運営する以上は、収益があったほうが嬉しいですよね。モチベーションにもなりますし、収益を活用して新たなコンテンツを作ることもできます。
また、ブログを継続して運営するためには、レンタルサーバー代やドメイン代などの維持コストが発生します。これらのコストをまかなうためにも、収益は必要になるわけです。
無料ブログサービスを利用するという手段もありますが、それでもブログ記事を書くという自分の時間を使っているわけですから、自分の人件費のためにも収益はあるに越したことはありません。
この記事では、ブログを収益化する「アドセンス」「アフィリエイト」の2つの方法を紹介します。
上記2つの方法以外にも、企業などに直接広告を掲載してもらうという方法もありますが、個人規模のブログでは相性が悪く、上級者向けとなるため解説していません。
法人規模のほとんどのメディアサイトには「広告掲載依頼について」というページが存在します。
企業から直接依頼される広告について知りたい方は、そのようなメディアサイトを見て回ると良いでしょう。
話がそれましたが、本書ではあくまでも個人のブログ運営者を想定しています。特に、収益を得る目的でサイトを運営する方向けの内容となります。
アドセンス
既に何度もアドセンスという単語が登場しています。
正確にはアドセンス広告ですが、単にアドセンスと称しており、そのように呼ぶのが一般的になっています。
また、本書でアドセンスという単語を使う時にはGoogleアドセンスを意味しています。
Googleアドセンスとは
Googleが運営する広告自動配信サービスのことをGoogle Adsenseと呼びます。
また、Google Adsenseは別名クリック型広告とも呼ばれます。表示される広告がクリックされるたびに、ブログ運営者に報酬が発生するというものです。
200万人を超える利用者がおり、他のクリック型広告に比べて1クリックあたりの単価が高いことが特徴です。
アドセンスコードをサイトに埋め込むだけで広告が自動配信されるため、手軽に導入できるというのがメリットです。
Googleという検索エンジンの利用率が高いことから、利用者が多いという特徴があります。ユーザーに最適化された広告が自動で表示され、クリック単価も高い傾向にあります。
アドセンスを導入する場合は、Googleアドセンスがもっとも有力な選択肢になるでしょう。
アドセンス広告をブログに埋め込むと、ブログを訪れたユーザーが広告をクリックするたびに数円〜数百円の収益が発生します。
審査に通過しさえすれば、どんなブログにでも広告を掲載できるため手軽に導入できます。
一方で、1クリックあたりの広告単価が数円〜数百円のため、収益を増やすためには大量のアクセスが必要ということになります。
個人規模のブログでは、アクセスを増やすのは簡単なことではありません。
頑張って300記事投稿したけど、月1万円程度の収益にしかならないということも珍しくありません。
もちろんやり方や戦略などを深く追求すれば改善の余地はありますが、多くの方にはその余裕がないのではないでしょうか。
そのため、ブームになっている流行ネタや芸能人の話題に走りがちです。旬のネタはそれだけ検索する人が多いためアクセスアップが見込めますが、消耗戦になるためおすすめしません。
多くののライターを抱える企業メディアには勝ち目がありません。できるだけトレンドを追いかける内容のブログは避けるようにしましょう。
アドセンスのメリット
- 手軽に始められる(審査あり)
- Googleがユーザーに最適化された広告を自動で配信してくれる
- 広告単価が高い
- 情報量が多いため、わからないことをすぐに調べられる
アドセンスのデメリット
- アクセスが多くないと大きく稼ぐことは難しい
アフィリエイト
ブログを収益化する方法として「アフィリエイト」があります。
別名「成果報酬型広告」とも呼ばれます。
アドセンスと違い、広告がクリックされたら○○円という仕組みではなく、商品やサービスが購入・申し込みされたら○○円、または購入金額の○○%という仕組みになっています。
購入されなければ報酬が発生しないため、アドセンスよりも難易度が高く厳しい世界でもあります。一方で、報酬単価が高い傾向にあり、1件成約されるごとに数千円〜数万円という報酬も珍しくはありません。
ブログ運営で大きな収益を得ている人の多くが、この「アフィリエイト」を実践し、ユーザーに商品・サービスを購入してもらうというサイトを作っています。
ASPに登録する
アフィリエイトを始めるためには、ASP(Affiliate Service Provider)に登録する必要があります。
ASPは企業からの広告を管理しており、ブログ運営者はASPに登録することで広告をブログに掲載可能となります。
ASPには、たくさんの業界やジャンルの広告があるため、無料登録して自分のブログで掲載できる商品やサービスがないか確認してみると良いでしょう。
また、同じ企業・同じサービスの広告であっても、ASPによって報酬単価が異なる場合があります。複数のASPの報酬を比較し、報酬の高いASPの広告を掲載すると良いでしょう。
おすすめは、もしもアフィリエイトとA8.netです。他のASPよりも広告の種類が多く、利用者も多いのが特徴です。
ですが、A8.netやもしもアフィリエイトにはない広告が、他のASPでは使用できるということもあるので一概にどれが一番良いとは決められません。
主なASP
上記4つのASPに登録しておけば、アフィリエイトとして利用できる広告の大半はカバーできます。全て無料登録が可能です。
アフィリエイトで稼ぐ
アフィリエイトでは、商品やサービスをブログの読者に売らなければなりません。
つまり、文章だけで読者の行動を促し、商品を買ってもらわなければ1円にもならないわけです。
アフィリエイトとは、企業に変わって営業活動をするということです。企業に所属する営業と違うのは、自由に宣伝ができるという点です。
企業の営業マンは、自社の商品をアピールするときに、他社の商品と比較し、デメリットを列挙して売り込むと印象が悪くなってしまいます。
ですがアフィリエイトであれば、企業に属さないブログ運営者が企業に代わって宣伝をするため比較的自由に販売活動ができます。
アフィリエイトでは、このメリットを存分に活かしましょう。
注意点
業界や関連する法律などについても熟知していなければ販売することが難しいものもあります。特に薬機法に関わる化粧品や健康食品には注意が必要です。
誇大な広告や安全性を無視した広告はしないようにしましょう。
アドセンスとアフィリエイトどちらをメインにするべきか
- アドセンス
- アフィリエイト
どちらをメインの収益源としてブログを運営していくべきなのでしょうか。
自分自身にこう問いかけてみてください。
『死ぬまでブログを書き続ける意志はあるか』
この質問に「Yes」と答えられるならば「アドセンス」。
「No」であるなら「アフィリエイト」
をメインに運営していくというのが一つの選択方法です。
大袈裟ではありますが、方向性を決める上では重要な考え方になります。
アフィリエイトの継続性
これまで説明してきた通り、アフィリエイトは商品を売る必要があります。企業がASPに広告を出稿し、ブログ運営者が広告を選んで宣伝します。
そして、この広告には掲載期限というのものがあります。
広告を出稿する企業は、広告にどのくらいのお金を使うのかという「広告予算」が設定されているのが普通です。
企業は商品やサービスの認知度を上げるために広告費用を使います。
企業ブランドが十分に認知されれば、広告を出す必要もなくなるわけです。
アフィエリエイトでは、企業の広告予算をいかに早く取りにいくかが重要になります。
この広告予算を使い切った場合は、ASPから広告が消えてしまいます。つまり、これまでブログに投稿してきた記事から商品が売れたとしても「報酬が発生しない」ということになります。
期限が過ぎてしまった広告から乗り換えて、次なる商品を販売していく必要があるわけです。
アフィリエイトで商品を宣伝する場合の収益は、広告主がどれだけの広告費用を使ってくれるかに依存しています。
アドセンスの継続性
アドセンスの場合は、Googleに出稿された無数の広告を自動で配信してくれます。
ひとつの企業が広告予算を使い切った場合は、別の企業の広告が表示されます。
アドセンスでは、商品やサービスを売り込む必要はありません。
ブログが存在し続ける限り、Googleに広告が出稿され続ける限りは、あなたのブログに広告が表示されるわけです。
目的に合った手段を選ぶ
- 細く長く収益を積み上げる「アドセンス」
- 短期間で大きな収益を狙う「アフィリエイト」
人によってどちらが向いているかは異なります。
個人でブログを運営していくのであればアドセンスをメインに運営していくことをおすすめします。
もちろん、最初から多くの収益を得ることはできませんが、長期的に考えれば金銭的にも、人生を充実させるためにもメリットがあるでしょう。
必ずしも商品やサービスを売り込む必要はありません。世界中の誰かひとりに役立つ記事が書ければそれで良いのです。
1年で300記事投稿し、月3万円のアドセンス収益があるとしましょう。
同じペースで記事を投稿し続ければ、5年後には毎月15万円になります。10年後には月30万円になります。
もちろん、単純計算なのでこのように順調にいかないこともありますが、死ぬまで続けるのにぴったりの趣味になるのではないでしょうか。
私は指が動き続ける限り記事を投稿し続けます。タイピングし続けます。
指が動かなかくなったら、音声入力で記事を投稿するでしょう。(※沈黙のWebライティング参照)
「自分が今後どのようにブログを運営していくのか」を考えた上で、大まかな方向性を決めると良いでしょう。