YouTubeでTo Fluencyというチャンネルが「本を読んで英語学習する時に知っておくべきこと」というテーマに関する動画をアップロードしています。英語学習者はぜひ参考にしてみてください。
この動画で紹介されている方法で英語の本を読めば、誰でも英語を上達させることができます。
多くの人は、英語の本を読んでいる途中で知らない単語や、理解できないフレーズが出てくると、その言葉の定義を調べ、解読しようとします。これを「intensive reading(精読)」といいます。そのため一冊の本を時間をかけて読みます。
一方、多くの本を読む場合の「extensive reading(多読)」は、単に本を楽しむために行います。
intensive readingとextensive readingのどちらが英語学習に最適かは後ほど解説します。
読む本を選ぶ時に考慮するべきこと
英語学習において、本を選ぶ時には以下の3つの基準を参考に選んでみてください。
- ジャンル
- 英語のレベル
- 楽しんで読めるか
1.ジャンル
図書館や本屋に行くと、小説、歴史、科学、経済、資格などジャンルやカテゴリごとに本棚が区分けされています。
英語で書かれている本であればどれでも良いという訳ではなく、自分の興味のあるジャンルの本を選ぶようにしてください。また、目的や用途によって選ぶことも効果的です。例えば、仕事で英語を使うというのであれば、ビジネスに関する本、日常英会話を学びたいのであれば、話し言葉に関する本や、ライフスタイルに関する本も良いでしょう。
他の英語話者がオススメしてきた本であっても、その本があなたに最適かどうかは分かりません。英語学習に最適な本というのは、誰にでも当てはまるものがある訳ではなく、人それぞれ適切な本は違うということを知っておきましょう。
2.英語のレベル
英語学習が目的で読書をする場合、本に書かれている英語のレベルも考慮する必要があります。知らない単語が多すぎて理解するのが難しい場合、その本は役には立たないでしょう。自分の英語力と相談する必要があります。
知らない単語が出てくるたび、読むのを中断してしまうと、楽しんで読むことはできません。そこで「レベル分けされた本」を読むことをオススメします。レベルごとに分けられた本を読むことは、英語学習者を手助けします。また、日常英会話を使って書かれている傾向があるため、難解な文章で書かれた本よりも初学者向きです。
ラダーシリーズは、レベルごとに使用する単語が限定されており、多読に最適化された英文書です。ハシゴを1段ずつ登るようにステップアップできます。
以下はTOEICテストを基にしたラダーシリーズのレベルです。
レベル1:TOEIC300〜400点
レベル2:TOEIC400〜500点
レベル3:TOEIC 500〜600点
レベル4:TOEIC 600〜700点
レベル5:TOEIC 700点〜
日常英会話でも使われる英語が多く含まれているため、生活の中で英語を話す機会があるという人にとっても役立つでしょう。
3.楽しんで読めるか
英語を学ぶための本を選ぶ場合は、その本を「楽しんで読めるか」ということを考慮して選ぶようにしてください。もし本を読み始めて「楽しくない」と感じるのであれば、その本は後回しにして別の本を見つけてください。
オススメの本の選び方は英語を学ぶ以外に、自分にとって有益な情報が含まれているかを考えることです。関心がある分野の本を読んでいると、たとえ言語が違っていても楽しく読めるようになります。
Amazonで販売されている本は、途中まで内容を読めるものも多いため、購入前に目次や最初の数ページを読んでみると良いでしょう。
Audibleは音声付きで本が読めるため、リスニング力をつけるトレーニングに最適です。文字だけでは、発音が分からない単語が必ず出てくるため、音声付きがより望ましいでしょう。
精読か多読か
ここで最初の「精読」か「多読」かという問いに戻りますが、両方をスマートに行うことを推奨しています。具体的な方法は以下の通りです。
- 多読をしつつも理解できない部分をマークする
- 章または特定のページで(1)を行う
- 章を読み終えたら(1)でマークした部分を調べる
上記の方法を実践すると、多読を維持しつつも、新しい単語や分からない部分を調べて理解を深めることができます。
ここで注意するべきことがあります。
(1)で理解できない部分をマークする場合、単語だけ、フレーズだけをマークするのではなく、文全体をマークするようにしてください。そして、理解できなかった部分を定期的に復習するようにすると、再び本を読んだ際に理解力が格段にアップしているはずです。章ごとに単語を調べなくても、全体を通して英語が理解できるようになります。
自分だけの英語学習のバイブルを見つけてみてください。