
立って作業する「スタンディングデスク」を利用し始めると、ほとんどの人が、ある不満に直面します。
それは
- 長時間立ってると疲れる
- 足が痛くなる
- 腰・首・肩が痛くなる
のような不満です。
多くの人は、座って作業する環境で育ってきているので、スタンディングデスクで立って作業するようになると、必ず疲労感が残ります。
そしてこのような不満が募るとほとんどの人は、再びスタンディングデスクから離れ、座って作業してしまうようになってしまいます。
これは非常にもったいないことです。
今回は、
- スタンディングデスクで疲れても継続利用するべき理由
- スタンディングデスクの疲労感を解消する方法
について解説します。
スタンディングデスクは疲れても継続して利用するべき理由

スタンディングデスクを利用して、立って作業していると、疲労感が出てくると思いますが、それでも継続して利用するべきです。
もちろん無理は禁物ですが、1時間に10分程度は、立って作業することを推奨します。それほどまでに、立って作業することに健康的なメリットがあるからです。
そして、スタンディングデスクを利用していて疲れるということは、ある意味では良いことなのです。
この波を乗り越えると、負担も軽くなり、楽に利用できるようになります。
「疲れる」ということは、慣れた後には、快適に利用できるということを教えてくれているのです。
これは、久しぶりに運動を始める時を想像すれば分かりやすいのではないでしょうか。
久しぶりに体を動かすと、筋肉痛になり、身体が悲鳴をあげます。
同様に、これまで座って作業していたので、突然立って作業し始めると、様々な痛みや疲労感が出てきます。
ですが、運動と同じように継続していると、徐々に体が慣れてきて痛みは消えてなくなります。これと同じことがスタンディングデスクを利用する時にも当てはまるのです。
一度慣れてしまえば、その後は難なく無意識に立って作業することが当たり前になるでしょう。
注意しなければならないことは、長時間座って作業することと同様に、長時間立って作業することも健康上良くないということです。
詳しくは以下の記事でスタンディングデスクの理想の使用方法について解説しています。
>>スタンディングデスクで健康的になるための正しい使い方と腰痛改善方法
スタンディングデスクの疲労感を予防・解消する方法
スタンディングデスクを継続して利用するべき理由について解説しましたが、それでも、慣れるまでは疲労感にひたすら耐えるのはシンドイですよね。
そこで、長時間立っていることで残る疲労感を解消する方法を紹介します。
姿勢を正す
スタンディングデスクを利用する時に、注しなければならないのは「姿勢」です。
姿勢が悪いということは、長時間立っていても、座っていても、腰痛の主な原因になります。疲労感を解消するためには、姿勢を改善するようにしましょう。
- 頭を上げる
- 猫背にならないようにする
- 足を肩幅に広げる
上記の3つには特に注意を払いましょう。
30分以上立っている場合は、右足から左足、左足から右足という風に、体重を乗せる足を交互に変換するようにしてください。
長時間体重を片足に乗せていると姿勢が固定されてしまい、のちに腰痛や肩こりの原因となってしまいます。
海外には「肩こり」という言葉がないということは有名な話ですが、これは、日本人は海外のオフィスワーカーと比較すると、座っている時間が長いからなのかもしれません。
デスクの高さを調整する
もしも利用しているデスクの高さ調整が可能であれば、必ず自分の身長に合った高さに調整するようにしてください。
立って利用する場合は、腕は90°の角度で机に置かれる状態が望ましいです。
高さが合っていない状態で立って作業すると、体重を乗せたり、膝を曲げたりするため、姿勢の悪化の原因になります。
自分に合ったスタンディングデスクの高さを自動計算してくれるサイトがありますので、ぜひ試してみてください。
適切な靴を利用する
自分に合った靴を履いていないと、全身が痛みます。なぜなら、歩くときに足を常に気にかけながら歩くことになるため、歩き方を補正するために、全身の姿勢が崩れてしまうからです。
自宅で靴を履くことはないかもしれませんが、仕事場では、履く靴に投資するようにしましょう。
仕事であれば
- 革製インソール
- 頑丈構造
- 足にフィットする
- つま先がとがっていない
このような靴が最適です。
ですが、履く靴というのは人それぞれ最適なものが異なります。
自分に合った靴を利用するようにしてください。
座位・立位を変換する
スタンディングデスクは常に立って利用する必要はありません。
長時間立っていたり、座っていたりすることは健康的によくありませんので、適度に姿勢を変えるようにしましょう。
>>【健康的に仕事をするために】日本は遅れている!?座りすぎによる腰痛やお尻の痛み改善方法
可能であれば、タイマーなどを設定して適度に座位と立位を変換するようにしましょう。
そして、適度に休憩をとり、散歩をして血流を改善することをおすすめします。スタンフォード大学が発表した研究によると、ウォーキングをすると創造性が高まることが分かっています。
ストレッチをする
本格的なストレッチをする必要はありません。
長時間立っていると、肩こりや腰痛を引き起こすことがありますが、1日数回のストレッチをすることで、これらの症状は軽減できます。
肩を回したり、伸びをしたりするなどのちょっとした体操で良いのです。
自分にあったストレッチルーティンを確立し、それを継続するようにしましょう。
ストレッチをしながら深呼吸をすることで、創造性を刺激し、血流を良くすることができます。
昼下がりの眠い時間を乗り切るためにも、適度なストレッチが最適です。
床にマットを敷く
床が固いと足の裏から疲労がたまります。
そこからさらに、腫れや背中の痛みにもつながります。様々な健康上のデメリットを発生する可能性があります。
このようなデメリットは、生命を脅かすほどのものではありませんが、スタンディングデスクから離れてしまう要因になってしまいます。
そこで、床にマットを敷くことで多少の改善につながります。
特に、クッション性のあるマットであれば、心地よく足にかかる負担を軽減します。
なぜクッション性があると望ましいかというと、ふくらはぎの筋肉を収縮させ、体内の血液と酸素の流れを改善することに役立つからです。
ここで、スタンディングデスクでの立ち作業に最適なマットを紹介します。
バウヒュッテ スタンディングデスクマット
スタンディングデスク利用時に足元に敷くマットです。
ウレタンクッションの三層構造で体重を分散させることができます。
もっちりとしか感触なので、足の負担を軽減することができます。
価格:6,750円
座る・立つ・歩く
長時間座っていることは健康的に良くないということは、これまで何度も述べきました。ですが、座っていることと同様に立っていることもよくありません。
そのため「座る・立つ」ということを切り替える必要があります。
これを実現するためには、「昇降式スタンディングデスク」が最適です。
おすすめの昇降式スタンディングデスクは以下の記事で解説しています。
ある研究によると、就業時間のうちの50%の時間は立って作業する時間に充てるべきだと言われています。
この50%は、ただ立っている時間というわけではありません。
立っている時間、歩いている時間、休憩する時間など、座っている時間以外の全ての時間が当てはまります。
この「座る・立つ・歩く」というローテーションを意識するようにしましょう。
まとめ
以上の7つの方法がスタンディングデスクの疲労感を解消する7つの方法です。
既に腰痛や肩こりなどの痛みを伴っている場合は、下記の記事で改善方法を紹介しています。