24.5インチのモニターはゲーム用として適しているか
競技系FPS向き
Apex Legends、Valorant、CS:GO などのFPSでは、視線移動が少なく画面全体を一度に把握しやすいので有利です。24〜25インチ前後は、プロゲーマーが好んで使うサイズ帯です。
高リフレッシュレートのラインナップが豊富
24.5インチには240Hzや360Hz対応のゲーミングモニターが多く、スピード重視の環境に向いています。
200Hzはモニターの中でも高いリフレッシュレートであり、家庭用ゲーム機のモニターとして使うのであればオーバースペックな数値です。
デスクスペースを圧迫しない
コンパクトなので、PCデスクが小さい場合やマルチモニター環境に組み込みやすいです。
向いているゲームジャンル
FPS / TPS(動体視力・反応速度が重要なタイトル)
格闘ゲーム(画面全体を見渡しやすく、ラグも少ない)
eスポーツ系ゲーム全般
少し物足りないケース
没入感重視のRPGやオープンワールド
エルデンリングやサイバーパンク2077のような没入型ゲームは、27インチ以上やウルトラワイドの方が迫力を感じやすいです。
動画鑑賞や作業との兼用
映画やクリエイティブ作業をメインにするなら、より大きいサイズの方が快適です。
競技性重視 → 24.5インチは最適
没入感重視 → 27インチ以上が有利
省スペースやマルチモニター環境 → 24.5インチが扱いやすい
スピーカースペックと性能
本モデルには2W × 2チャンネルのステレオスピーカーが内蔵されています。合計で約4ワットの出力です。
B&H Photo Videoの製品情報では、組み込みスピーカーが「音楽、動画、ゲームを楽しめる」と記載されています。また、3.5mmイヤホンジャックも備えており、プライバシーのある音声出力にも対応しています 。
実際の音質は…?
2W×2のモニター内蔵スピーカーは一般にサウンドの厚みや低音が弱く、音量も限られます。
そのため
「ちょっと動作音だけ確認したい」程度の用途には十分ですが、
「没入感のあるゲーム音声を堪能したい」「音楽や映画を迫力ある音で楽しみたい」といった用途には、やや物足りなく感じる可能性があります。
ヘッドホンや外部スピーカーを併用すべきか?
ヘッドホンをおすすめしたいケース
FPSやアクションゲームなど、敵の足音や微妙な音をクリアに聞き取りたい場合。
夜間や共有スペースで静音性が求められる場面。
立体音響やサラウンド感を重視したい場合。
外部スピーカー(PCスピーカー)をおすすめしたいケース
複数人でゲームや動画を楽しむ、またはデスク周りで音楽を常に流したい場合。
モニターのみの音質では満足できないと感じる方。
利用シーン | 内蔵スピーカーだけで十分? | ヘッドホン or 外部スピーカー推奨か? |
---|---|---|
動作確認・通知音程度 | 十分可能 | 必要なし |
ゲームの効果音や環境音(競技性重視) | 可能だがやや弱い | ヘッドホン推奨 |
映画・音楽・没入感のある体験 | 不十分 | 外部スピーカーまたはヘッドホン推奨 |
マルチユーザーでの利用 | 向かない | スピーカー推奨 |
FAST IPS とは?
IPSパネルの弱点であった応答速度の遅さを改善した技術です。
通常のIPSは「視野角や発色に優れる一方で、応答速度がTNや一部VAに比べると遅い」という特徴がありました。
「FAST IPS」では液晶分子の駆動速度を高め、TNパネルに近い応答速度を実現しつつ、
IPS本来の「鮮やかな発色・広い視野角」も維持できます。
つまり、
色の再現性 → 高い
視野角 → 広い
応答速度 → TNに迫る高速
- という“いいとこ取り”を目指したパネルです。
応答速度 0.3ms (GtG) の意味
GtG(Gray to Gray)は「画面の色があるグレーから別のグレーに変わるまでの時間」を示す指標です。
0.3ms という数値は非常に高速で、動きの激しい映像でも残像やブレを抑えやすいことを意味します。
ただし注意点として:
実際の体感は「平均値」ではなく「最小値」を誇張して表記している場合もあり、常に0.3msが出るわけではありません。
それでも、一般的な5msや3msのモニターと比べれば明らかに応答の速さで有利です。
役立つ場面(ゲーム・コンソール)
特に効果的なゲームジャンル
FPS/TPS(Apex Legends, Valorant, COD など)
→ 敵の動きが残像なくクリアに見えるので、エイムがしやすくなる。
格闘ゲーム(ストリートファイター、鉄拳など)
→ 入力から表示までの遅延を抑え、反応勝負で有利。
MOBAやRTS(LoL、Dota 2、StarCraft II)
→ 細かいキャラの動きやスキル演出が見やすい。
コンソール側での恩恵
PS5やXbox Series X|S
120Hz出力に対応しているので、高リフレッシュレート × 高速応答を活かせる。
FPSや対戦格闘など、競技性の高いジャンルと相性抜群。
Nintendo Switch
最大60Hz出力のため、応答速度の恩恵は少なめ。ただしIPSの発色と視野角の良さは快適。
まとめ
FAST IPS = IPSの発色・視野角の良さを保ちつつ、TN並みの高速応答を実現。
0.3ms GtG = 動きの速い映像でも残像が少なく、競技性の高いゲームで有利。
活きる場面 = FPS/TPS、格闘、eスポーツ系タイトル、120Hz対応のPS5/Xboxで特に真価を発揮。
活きにくい場面 = 60Hz制限のSwitchや、RPG/映画など没入型コンテンツでは応答速度の差は目立たない。