2020年9月17日に、PlayStation 5(デジタルエディション含む)の発売日や価格について発表されました。
- PlayStation 5:49,980円(税込54,978円)
- PlayStation 5 Digital Edition:39,980円(税込43,978円)
2020年9月18日から午前10時から、全国の取扱販売店の店舗やECサイトにて順次予約受付が開始するとのこと。真っ先に手に入れようとする方や、初期ロットは様子を見ようという方まで様々です。
ゲーミングPC並みのスペックと言われていたこともあり、ネット上では「安すぎる!」という意見が目立ちました。
一方、「安過ぎて赤字になりそう」という声も見受けられました。
PlayStation 5の詳細が明らかになった今、改めて最適なモニターについてまとめました。PS5のためにモニターを買い換えるという方の参考になれば幸いです。
PS5のスペック
ここで、明らかになっているPS5のスペックについて確認しておきましょう。
というのも、スペックを基準にゲーミングモニターを選ばなければ、必要以上に高性能なモニターを選んでしまったり、逆に、PS5の性能を活かせないモニターを選んでしまうことになります。
ゲームをプレイする際に、画質や映像のなめらかさに特にこだわりがないという方は、1920×1080(フルHD)の60fpsほどの映像が描画できるモニターを選んでおけば問題ないでしょう。
現在最も一般的な画質・フレームレートであり、プレイしていも特に不満なくプレイできます。
ですが、今回発表されたPS5の性能を見る限り、やはり4K・120fpsの映像を描画できるモニターが欲しいところです。PS5では、4K・120fpsの映像描画がデフォルトになるでしょう。
※PS5デジタルエディションは、Ultra HD Blue-rayには対応していないため注意が必要です
せっかくPS5でゲームをプレイするならより高画質でなめらかな映像を楽しみたいですよね。
PS5のスペック
CPU | x86-64-AMD Ryzen Zen 2 |
8コア / 16スレッド | |
周波数:最大 3.5GHz まで可変 | |
GPU | AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine |
レイトレーシング アクセラレーション | |
周波数:最大2.23GHz まで可変(10.3TFLOPS) | |
システムメモリ | GDDR 16GB |
バンド幅:448GB/s | |
SSD | 825GB |
読み込み速度:5.5GB/s Read Bandwidth(Raw) | |
PS5 ゲームディスク | Ultra HD Blu-ray(100GBまで) |
映像出力 | 4K 120Hz TV、 8K TV、 VRR対応(HDMI2.1規格による) |
オーディオ | "Tempest" 3Dオーディオ技術 |
入出力 | USB Type-A(Hi-Speed USB)、USB Type-A(Super-Speed USB 10Gbps)×2、USB Type-C(Super-Speed USB 10Gbps) |
「映像出力」の項目を確認すると、4K画質では120Hzまで対応しています。
ここで、PS4とPS4 Proの最大画質を確認しておきましょう。
- PS4:1080p・60fps
- PS4 Pro:4K・30fps
PS4 Proでさえ、4Kでは30fpsでの描画が限界ですが、PS5では4Kで最大120fpsまでの描画が可能になります。
8Kにも対応するようですが、最大フレームレートは現時点では不明です。おそらく4Kのフレームレートより落ちることが予想されます。
というのも、一般的に画質が上がるとフレームレートは下がるからです。
解像度とフレームレートのバランスを考慮することが重要です。
PS5の性能を活かすゲーミングモニターの選び方
PS5の性能を活かすゲーミングモニターを選ぶ際のポイントをいくつか紹介します。
HDMI
テレビやモニターにはHDMI1.4やHDMI 2.0が使われることが一般的です。
PS5はHDMI 2.1規格に対応しており、HDMI 1.4や2.0よりもさらに優れた映像パフォーマンスを発揮することができます。
HDMI 2.0規格では8K映像をサポートしていないため、8K映像でのプレイを検討している場合は、HDMI 2.1規格によるケーブルを利用する必要があります。
※HDMI 2.1ケーブルは、2020年前半に発売予定です。
また、それぞれのHDMI規格には対応している最大リフレッシュレートが定められています。
上限を上回るフレーム数での描画はできないため注意が必要です。
HDMI2.1規格のモニターは最新の規格ですが、まだまだ一般的ではなく、HDMI 2.1ケーブルが付属しているモニターもそこまで多くはありません。
PS5で4K・120fpsの映像を楽しみたいという場合は、HDMI 2.1規格のケーブルが必要です。
(別売りのHDMI 2.1ケーブルを購入する必要がある場合がほとんど)
フレームレートはそこまで高くなくても良いというのであれば、HDMI 1.4やHDMI 2.0でも問題ありません。
HDMI 2.1では、VRR(可変リフレッシュレート)をサポートしており、映像に応じてフレームレートを柔軟に切り替えることもできます。
これにより、画面のチラつき(スタッタリング)や途切れを減らし映像をなめらかにします。
消費電量を削減するのにも役立つため、PS5のように多くの電力を消費するコンソールにとっては相性が良くなります。
HDMI 2.1ケーブル:Amazon
PS5に対応したHDMIケーブル
HDMI規格とリフレッシュレートの対応表
HDMI規格/解像度 | 1920×1080 (フルHD) | 2560×1440 (WQHD) | 3840×2160 (4K) |
HDMI 1.4 | 144Hz | 75Hz | 30Hz |
HDMI 2.0 | 240Hz | 144Hz | 60Hz |
HDMI 2.1 | 240Hz | 240Hz | 240Hz |
解像度
PS5は4K、8Kに対応しています。
当然ですが、4Kでプレイしたければ4K対応のモニター、8Kでプレイしたければ8K対応のモニターが必要になります。
- どの解像度のモニターが良いか分からない...
という方も多いでしょう。
現在PS4などで1920×1080p(フルHD)でプレイしていて、特に不満がないのであれば4K対応のモニターは必要ないでしょう。
しかしながら、フルHDと4K・8Kを比較すると画質が全く違います。
4K、8Kともなると価格が跳ね上がりますが、これまで平凡にフルHD画質しか味わったことがないという方には4K以上の感動を味わってほしいと思います。
リフレッシュレート
PS5のフレームレートは、4Kで最大120fpsになります。(8Kは不明)
4Kで最大限PS5の性能を体験するためには、リフレッシュレート120Hz以上のゲーミングモニターをおすすめします。
リフレッシュレート120Hzのモニターは少なく、144Hz以上のモニターが一般的です。
240Hz以上のモニターもありますが、PS5では性能を活かしきれないため必要ないでしょう。(240Hz以上のモニターは高スペックPCゲーム向きです。)
正直8Kモニターはいらない
8Kは4Kの4倍の解像度ですが、現時点で8Kでプレイできるゲームはほとんどありません。
PS4 Proでも4K・30fpsが限界であり、今後数年はフルHD〜4Kが主流になるでしょう。
8K解像度は、コアなゲーマーや映像に強いこだわりがあるニッチ層に向けてのものであり、PS5発売後すぐに8Kモニターに買い替える必要はありません。
特に8Kの場合は、価格も跳ね上がるためしばらくは様子見するべきでしょう。(最低20万円〜)
ということで、PS5に最適なモニターは
- 解像度:3840×2160(4K)
- リフレッシュレート:120Hz以上
ということになります。
しかしながら、
- 4K・120Hz以上のモニターは種類が少ない
- 価格が高い
- 実際には4Kは必要ないという人も多いと予想
などの理由から、今回は2560×1440(WQHD)以上のモニターを紹介します。
これらの他にも、
- 応答速度
- パネルタイプ
- 画面サイズ
など、選び方のポイントがあります。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
SONY製品にはSONY製品を!
2020年9月時点で、4K・120fpsでHDMI2.1にも対応したモニターは存在しません。4K〜8K、特に8Kに関してはモニターではなく、ほとんどが画面特大のテレビになります。
モニターではなく、とにかく大画面の映像を楽しみたいという方はソニーストアから最適なテレビを探すことをおすすめします。
A8HシリーズやX9500Hシリーズは、PS5を楽しむための家庭用テレビの選択肢に入るでしょう。
PS5向けおすすめゲーミングモニター
前置きが長くなりましたが、PS5向けのおすすめゲーミングモニターを紹介します。
表示されている価格は、2020年4月時点のものです。在庫切れや価格が異なる場合があるため、販売ページをご確認ください。
BenQ EL2870U 27.9インチ
参考価格:44,432円
ブルーライト軽減機能やHDRによる過度な明るさを抑え、環境に合わせた画面の明るさを自動で選別します。
応答速度は1msを搭載しており、FPSなどの動きの速いゲームに対してもラグのないなめらかな映像を楽しめます。
- 画面サイズ:27.9インチ
- 解像度:3840×2160(4K)
- リフレッシュレート:60Hz
- 応答速度:1ms
- パネルタイプ:TN
メリット・デメリット
+HDRモード、BI + モード切り替え
+AMD FreeSync採用
-リフレッシュレートは60Hz
Acer VG271UPbmiipx 27インチ
参考価格:59,290円
IPSパネルを搭載し、通常のHDパネルよりも鮮明な映像表現が可能。
高速なゲームにも対応できるよう応答速度1msを搭載しており、PS5の性能を活かすリフレッシュレート144Hzにも対応しています。
- 画面サイズ:27インチ
- 解像度:2560×1440(WQHD)
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:1ms
- パネルタイプ:IPS
メリット・デメリット
+ブルーライト軽減
+Black boost機能搭載
-4K非対応
LG 27GL850-B 27インチ
参考価格:78,770円
ディスプレイの高さが調整できるWQHD画質のモニター。
HDR10に対応しており、従来よりもきめ細やかな映像の暗い部分と明るい部分を鮮明に描写できます。
27インチと画面サイズは大きめなので、ゲームの世界に没頭したい方におすすめ。
- 画面サイズ:27インチ
- 解像度:2560×1440(WQHD)
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:1ms
- パネルタイプ:Nano IPS
メリット・デメリット
+Nano IPSパネルのため高画質
+1ms・144Hz
+G-Sync Compatible搭載
+HDR10 対応
-スピーカー非搭載
Dell S2719DGF 27インチ
参考価格:58,800円
4K画質ほどの画質が必要ないという方にぴったりのWQHD画質のゲーミングモニター。
応答速度も155Hzあるため、PS5の120fpsにも対応しています。
高さ、前後角度(チルト角)、左右角度が調整でき、縦長画面としての利用も可能です。
- 画面サイズ:27インチ
- 解像度:2560×1440(WQHD)
- リフレッシュレート:155Hz
- 応答速度:1ms
- パネルタイプ:TN
メリット・デメリット
+TNパネルのため画面遷移の速度が速い
+可変リフレッシュレートにより画面ずれを抑制
+接続端子が多い
-視野角が狭い
Acer XB271HUbmiprz 27インチ
参考価格:84,480円
2560×1440対応のIPSパネルモニターを採用。
ディスプレイの角度調整や高さ調整が可能。
- 画面サイズ:27インチ
- 解像度:2560×1440(WQHD)
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:4ms
- パネルタイプ:IPS
メリット・デメリット
+目に優しい設計
+ゼロ・フレームデザイン
-応答速度は4ms
ASUS PG27UQ 27インチ
参考価格:278,640円
G-Sync搭載のIPSパネルモニター。
画質もリフレッシュレートも現時点では、ゲーミングモニターの中では最高レベルです。
- 画面サイズ:27インチ
- 解像度:3840×2160(4K)
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:4ms
- パネルタイプ:IPS
メリット・デメリット
+G-Sync搭載
+シネマ級の映像体験
+4K・144Hz
+高さ・チルト角調整
-応答速度は4ms
ASUS PG279Q 27インチ
参考価格:124,502円
ブルーライト軽減機能、高さ調整、縦画面配置など環境に合わせた利用が可能。
長時間ゲームをプレイする方にも目に優しいディスプレイ機能を多数搭載しています。
- 画面サイズ:27インチ
- 解像度:2560×1440(WQHD)
- リフレッシュレート:165Hz
- 応答速度:4ms
- パネルタイプ:IPS
メリット・デメリット
+IPSパネル採用
+長時間プレイ向き
+NVIDIA G-Sync対応
+エイムポインター付き
-応答速度は4ms
LG 34GK950G-B 34インチ
参考価格:187,620円
ゲームの世界に没頭できるウルトラワイドモニター。
普通のモニターでは見えないゲームの世界を楽しむことができるため、より快適に・有利になるためのモニターです。
- 画面サイズ:34インチ
- 解像度:3440×1440
- リフレッシュレート:100Hz
- 応答速度:5ms
- パネルタイプ:Nano IPS
メリット・デメリット
+局面型ウルトラワイドディスプレイ
+NVIDIA G-Sync対応
+高さ調整
-応答速度は5ms
ASUS PG35VG 35インチ
参考価格:402,800円
ウルトラワイドHDRゲーミングモニター。
最新のNVIDIA G-Syncプロセッサを搭載し、映画のような鮮明な色合い・高レスポンスを実現しています。
200Hzの超高速リフレッシュレートと2msの応答速度により、FPSなどのゲームにも最適。
- 画面サイズ:35インチ
- 解像度:3440×1440
- リフレッシュレート:200Hz
- 応答速度:2ms
- パネルタイプ:VA
メリット・デメリット
+FPS向けGamePlus機能搭載
+ブルーライトフィルター搭載
+HDR対応
-湾曲が大きい
-本体サイズが大きい
Dell UP3218K 31.5インチ
参考価格:550,260円
比類なき鮮明な画質を実現した7620×4320の8Kモニター。
- 画面サイズ:31.5インチ
- 解像度:7620×4320(8K)
- リフレッシュレート:48Hz
- 応答速度:8ms(標準)、6ms(高速)
- パネルタイプ:IPS
メリット・デメリット
+ComfortView機能搭載
+安心サポートサービス
+178°の広視野角
-スピーカーなし
まとめ
PlayStation 5の価格や発売日が発表された後に、改めてモニターを探しましたが、PS5の要件を全て満たすモニターはなかなか見つかりません。
性能が高くになるにつれ、必要な周辺機器もそれなりの性能が求められます。
今回は、あくまでもゲームを最大限に楽しみたいコアユーザーやこだわりの強いニッチ層に向けてのモニターの紹介であるため、これまで使用しているテレビやモニターを継続して使用すれば初期費用は抑えられます。
性能が高く・価格が安くなるまでじっくり待つのも一つの選択肢になるでしょう。
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