GeForce NOWは、NVIDIAとauが提供するクラウドゲーミングサービスだ。2024年4月4日からサービスが開始され、期間限定でメンバーシップに予約すると3ヶ月分のPC Game Passが手に入る。
SteamやEpic Games Storeなどで購入したゲームをクラウドサーバーを通してプレイできるようになるため、ストレージの空き容量や使用するデバイスのスペックを気にしなくてよくなる。
ゲームをデバイスにインストールすることなく、クラウド上で起動するため、ネット環境さえあればどこからでもゲームを遊ぶことができるからだ。PC、デスクトップ、Mac、テレビ、Android、iPhone、iPadなどあらゆる端末からクラウド上にあるゲームを遊ぶことが可能なのだ。
高解像度・高フレームレートのPCゲームで求められるような、ハイスペックなシステム要件も不要になるため、高いゲーミングPCを購入するのを躊躇している人にとって最適だろう。
ゲームは全て最新の状態に保たれており、ダウンロードやインストールの時間を省くことができる。
「GeForce NOW」の料金プランやサービスを利用するために必要なNVIDIAアカウントの作成方法について解説する。
目次
無料プランと有料プランがある
有料メンバーシッププランのみ、ハイパフォーマンスサービスサーバーへの高速アクセス、ゲーミングセッション時間の延長、対応ゲームでRTX ON機能を利用可能。
最上位のUltimateメンバーシッププランであれば、ゲーミングセッション時間の延長(8時間)、GeForce RTX4080級のパフォーマンス(最大4K)、非常に高いFPSでゲームをプレイできるなどのサービスを受けられる(最大120fps)。
GeForce NOWの料金プラン
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無料 | Priority | Ultimate | ||
0円 | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 1ヶ月 | 6ヶ月 |
1,790円 | 8,950円 | 3,580円 | 17,900円 | |
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メンバーシップ予約で3ヶ月分のPC Game Passがもらえる
3ヶ月分のPC Game Passをもらうためには、サービス開始前にNVIDIAアカウントを作成しなければならない。
- 日本でのサービス開始前にNVIDIAアカウントを作成する
- 登録し、サービス開始の通知を受け取る
- 購入を完了し、3ヶ月分のPC Game Passを引き換える
NVIDIAアカウントを作成しておく。GoogleアカウントでもOK
アカウント作成に必要なものは名前、生年月日、年齢くらいなのですぐに完了する。
NVIDIAのアカウントを作成する段階では、クレジットカードなどの支払い情報は不要。あくまでもサービス開始メールを受け取るための登録だと思っておけばよい。
個人情報を入力すると、メールアドレス宛に確認メールが届きますので認証すれば完了です。
GeForce NOWメンバーシップの予約が完了しました。メンバーシップ購入が完了し、3ヶ月分のPC Game Passが引き換え可能になりましたらメールでお知らせします。
4月4日にメンバーシップ購入の完了方法と3ヶ月間のPC Game Passの引き換え方法が記載されたメールが届くのを待つだけだ。
GeForce NOWメンバーシップの購入が完了すると、PC Game Passコードがひとつ配布される。2024年5月31日までにPC Game Passコードを引き換える必要がある。この引き換えには、クレジットカードなどの有効な支払い方法が必要になる。
キャンセルしない限りプロモーション期間が終了した時点で、通常メンバーシップ料金が発生する。
実際に使ってみなければ品質はわからない
GeForce NOWのようなクラウドサービスは、実際に使ってみなければその品質を確かめることはできない。自宅のインターネット回線速度のみならず、同時接続数などによる遅延も考えられる。
最高性能をもつRTX4080サーバーにアクセスできるUltimateプランでは、最大で4K120FPSに対応する。このクオリティで最新のゲームが遊べるようになるのであればサービス開始が非常に楽しみだ。
このサービスによりゲームが身近になると嬉しいが、VODサービスのように普及するのは難しいだろう。Googleが提供していたクラウドゲーミングサービスである「Stadia」は2023年の1月にサービスが終了した。
ゲームの遅延や通信環境の安定という2つの大きな壁が立ちはだかる。
インターネットを介してサービスを提供する以上はこのような弱点は避けられない。5Gで回線速度が速くなったとはいえ、ユーザーが操作してすぐにゲームに反映されなければゲームとしてはプレイが難しくなる。
GeForce NOWはこのハードルをどのように攻略してくるのだろうか。大量のデータを送受信するゲームでどこまで実用的なサービスとなるのか注目したい。
無料プランだと待ち時間が長すぎる
4月4日のサービス提供開始と同時に、GeForce NOWにアクセスしてゲームプレイを試みた。予約すれば3ヶ月分のPC Game Passが手に入るとのことだったが、まだメールが届いていないためこちらは保留。
とりあえず無料プランで始めてみることにした。
基本プレイ無料のタイトルの中に「モンスターハンターRISE:サンブレイク」があったので起動。ここで無料プランの致命的なデメリットを発見する。
無料プランではサーバーへの独占アクセスができないため、ゲームをプレイするには待ち時間が発生するのだ。私の前には100人以上待機しているユーザーがいるらしく、なかなかゲームを始めることはできない。ゲームがプレイ可能になると通知が来るように設定することもできる。
ちなみにこのときブラウザを更新すると、再び待機列の最後尾に飛ばされるので要注意。また、無料プランで短時間でゲームを切り替えると、数分待ってから再試行するようにメッセージが表示されてストップがかけられてしまう。
無料でゲームがプレイできるとはいっても、実際にプレイできるまでに1時間かかるとなると考えものだ。これはサービスが開始したばかりだからアクセスが集中しているのか、それとも、まだ開始したばかりだからまだユーザー数が少ないのか。後者だとしたら無料ユーザーに未来はない。
ゲームをするときにはすぐに起動してほしい。やはり、ゲームを快適に遊べるようになるには有料プランにアップグレードするしかなさそうだ。
無料プランであっても、あまり人気のないタイトルであれば待機ユーザーが少なくすぐにゲームを起動することができる。
この待ち時間を許容できる人にとっては、まだプレイしたことがないゲームを無料で遊べるようになるのは非常に魅力的だ。無料で遊べるタイトルは限られているため全てのゲームを遊べるわけではない。
発売したばかりのタイトルが無料で遊べるなんてことはないので、最新ゲームを遊びたいのであれば必然的にPriorityプランかUltimateプランに登録することになる。
とりあえず、どんなゲームをどのくらいのクオリティで遊べるのか確かめたいというのであれば、デイパスを購入するのも選択肢のひとつだ。セッション時間に制限があるものの、とりあえず体験してみたいというユーザーにとってデイパスが用意されているのはありがたい。
もし4K対応のモニターやテレビを持っているなら最上位プランのUltimate Dayをおすすめする。RTX サーバーに独占アクセスができるため待ち時間が無く、最大4K120FPSでゲームを楽しむことができる。