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ソニー KJ-43X75WL(43V型 4K液晶、Google TV搭載)とPS5 Proの相性評価

ソニーの43型4K液晶テレビ「KJ-43X75WL」はエントリー向けモデルながらPS5との連携機能も備えています。

以下、ポイントごとに評価します。

 

リフレッシュレート

本機のパネルはネイティブで50/60Hz駆動で、4K表示は最大60Hzまでです。

ソニー独自の「Motionflow XR 200/240Hz」は映像補完技術による擬似的な駆動数値であり、実質的に最大60fpsまでとなります。

したがって、PS5 Proが4K/120Hz出力に対応していても、本テレビでは4K/60Hzまでの表示となり、120Hzの恩恵は得られません。フレームレートに関してはやや性能不足といえます。

 

VRR(可変リフレッシュレート)

HDMI経由のVRR信号(HDMI Forum VRR/G-Sync等)は本モデルでは非対応です。

製品発表時の記事でも「4K120やVRR信号は非対応」と明記されており、PS5 ProのVRR機能は利用できません。

一方、ソフトウェア側ではゲームメニューで「VRR」を謳っていますが、これはあくまで画面のちらつき抑制など表示上の機能で、実際の可変リフレッシュレート機能ではありません。

ALLM(自動低遅延モード)

ALLMには対応しており、PS5 Proなどゲーム機の電源ONを検知すると自動でゲームモードに切り替わります。

また、PS5連携機能として「オートHDRトーンマッピング」や「コンテンツ連動画質モード」(Auto Genre Picture Mode)にも対応しています。

これにより、PS5 Pro側でのHDR調整やジャンル切替が自動で最適化され、ゲームプレイ準備は容易です。

 

入力遅延(ゲームモード)

レビュー計測では、ゲームモード時の入力遅延はおよそ16~20ms程度と報告されています。

これは1フレーム(≈16.7ms)前後に相当し、遅延自体は極端に大きいわけではありませんが、ゲーミング専用テレビと比べればやや高めです。

エントリーモデルとしては許容範囲ですが、FPSなど反応がシビアなゲームでは感じ方に個人差があるでしょう。

HDR対応

HDRはHDR10、HLGに加え「Dolby Vision」にも対応しています。

PS5 ProはHDR10出力がメインですが、将来的にDolby Vision対応コンテンツや映像ソースを活用できる点で優位です(※ただしPS5 Pro本体でのDolby Vision出力対応状況は現時点で限定的です)。

Dolby Atmos音声も処理可能で、映像・音響面でまるで映画館のような体験が可能です。サウンドバーと連携すれば迫力のある音を楽しめます。

 

実機接続・ユーザー評価

2025年時点でPS5 Pro発売直後のため、KJ-43X75WLとPS5 Proの組み合わせに関する具体的なユーザーレポートはまだ少ないようです。

ただし、PS5時代からの同系統モデルとの相性では、大きな接続不具合は報告されておらず、HDMI接続による基本的な互換性は良好と考えられます。

上述のようにALLMや自動HDR設定などPS5連携機能が生かせるため、ゲーム機との親和性は悪くありません。

スペック比較表

以下に本機の主要スペックとゲーム用機能をまとめます。

項目KJ-43X75WLの仕様・対応状況備考(PS5 Proとの関連)
パネル駆動4K 60Hz(Motionflow XR 200/240相当)PS5 Proの4K/120Hzには非対応
VRR(可変リフレッシュ)非対応PS5 ProのVRR機能は利用不可
ALLM(自動低遅延)対応PS5 Pro起動で自動ゲームモード切替
入力遅延(ゲームモード)約16~20ms標準的なレベル、競技用途はやや厳しい場合も
HDRフォーマットHDR10, HLG, Dolby VisionPS5 ProでもHDR10/DV出力に対応
HDMI端子4系統(HDMI 2.0相当)eARCはHDMI3のみ
その他PS5連携機能オートHDRトーンマッピング、オートジャンルピクチャ対応PS5の画質設定と連動可能

KJ-43X75WLはエントリークラスの液晶テレビで、PS5 Proの高フレームレート性能をフルに活かすのには制約があります

4K/120HzやVRRには非対応なため、PS5 Proで期待される超高リフレッシュレートゲームは利用できません。

一方で、ALLM対応で自動ゲームモード切替が可能、HDR(HDR10/Dolby Vision)対応、PS5連携機能による自動画質調整など、基本的なゲーミング機能は揃っています。

入力遅延は約20ms前後とそこそこ低いので、大部分のアクションゲームやコンシューマーゲームのプレイには十分実用的です。

総じて、価格帯相応の性能と言え、PS5 Proを「4K/60Hz+HDR」で快適に遊ぶには問題ありませんが、将来PS5 Proが想定するような4K/120Hz・VRRによる滑らかな体験はこのテレビでは得られないことは認識しておくべきでしょう。

快適性では「PS5 Pro性能の将来性を活かす」観点ではやや見劣りしますが、現状のゲームプレイで大きな不満があるわけではありません。

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