今回の記事では、ハイセンスのテレビである「43E7N」とPS5 Proの相性を検証しています。
自宅に置くテレビとしては大きめの43インチという画面サイズであり、ゲーム画面を出力すれば迫力のある映像体験が可能になります。
さらにPS5 Proの仕様を基準にした比較も行っているため、特にハイエンドなゲームをプレイしたいという人に参考になるでしょう。
以下にハイセンス43E7N(2024年モデル)の主なゲーミング関連スペックをまとめます。
機能・仕様 | 43E7Nの対応・詳細 |
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解像度/リフレッシュレート | 4K(3840×2160)対応、120Hzパネル(ゲームモード時は144Hz VRR対応) |
HDMI端子 | HDMI2.1×2、HDMI2.0b×2(うちHDMI2のみeARC対応)。HDMI2.1対応により4K/144Hz入力まで可能 |
可変リフレッシュレート | AMD FreeSync Premium VRR対応。HDMI2.1接続時にVRRが動作し、PS5側でもVRRデバイスとして認識されるとの報告あり。 |
ALLM(自動低遅延モード) | 対応。自動でゲームモードに切替え可能。 |
ゲームモード | 「ゲームモードPro」搭載(専用ゲーミングメニューでVRR/HDR状態確認可)。動作時には4K/144Hz入力に対応し入力遅延を0.83msまで低減。 |
入力遅延(ゲーム時) | ゲームモードPro使用時は約0.83msと極めて低い。実使用でも「入力遅延をほとんど感じない」という評価が多い。 |
HDR対応 | HDR10、HLG、HDR10+、HDR10+ Adaptive、Dolby Vision、Dolby Vision IQの全主要フォーマットに対応。Impress記事でも「ほとんどのHDRフォーマットに対応」と紹介。 |
色再現(量子ドット) | 広色域量子ドット(QD)パネル採用。広い色域で色鮮やかな映像が可能。実際の映像では「量子ドットのおかげで発色がとても鮮やか」と評価されている。 |
ゲーム向け機能 | ゲーミングメニュー(リアルタイムでVRR/HDR状態表示)、FPS向け照準表示、暗部強調モードなどを搭載。 |
視野角/パネル | IPS相当の広視野角パネル(178°/178°)。ただしユーザーからは「斜めから見ると色変化を感じる」という声もある。 |
その他 | Google TV OS、DLNA/Chromecast/AirPlay対応。スピーカーは2.1ch、40W出力(Dolby Atmos対応)。 |
4K/120Hz対応とHDMI 2.1
43E7NはHDMI 2.1規格の端子を2系統搭載しており、4K/120Hz入力に対応できます。
実際には、ゲームモードPro使用時に4K解像度で最大144Hz入力までサポートされる設計です。
PS5 Proは4K/120Hz出力が予想されるため、本機のHDMI2.1対応によりフルスペックのゲーミング出力が利用可能です。
Impress Watchでも「HDMI2.1対応で4K/144Hzのゲーム入力が可能」と紹介されており、次世代機との相性が良いことが裏付けられています。
VRR対応とPS5 Pro互換性
可変リフレッシュレート(VRR)にも対応しており、AMD FreeSync Premium相当の技術でVRRが利用可能です。
PS5/PS5 ProはHDMI2.1でVRRを利用でき、実際にユーザーからは「PS5画面でVRRデバイスとして認識された」という報告があります。
また「VRRや144Hz対応によりアクションゲームでも映像が滑らか」と高評価の声も多く、PS5世代のゲーミング機器との親和性は高いと言えます。
ゲームモード時の入力遅延
ゲームモードPro使用時の入力遅延は極めて短く抑えられており、0.83msまで低減されるとしています。
実際のユーザーレビューでも「入力遅延をほとんど気にせず快適に操作できた」とあり、応答性の高さが報告されています。
Rtingsでも「低入力遅延で120Hz以上では特に反応が良い」と評価されるなど、遅延面ではPS5 Proの高速駆動も問題なく支えられる性能です。
強力なゲームモードと合わさり、FPSやアクションゲームでもストレスのないプレイが期待できます。
HDR対応状況
HDR映像については、HDR10はもちろん最新規格のHDR10+やDolby Vision、さらにDolby Vision IQまでサポートする「フルスペック対応」が特徴です。
Impress Watchも「ほとんどのHDRフォーマットに対応」と報じており、映画やゲームで要求される主要なHDR規格は網羅しています。
PS5 Proでもドルビービジョン対応ゲームなどが出てくる可能性がありますが、本機はDolby Vision搭載なので対応が見込まれます。
色深度・輝度も十分で、HDRゲームの高輝度・高コントラスト表現にマッチしたパフォーマンスが期待できます。
色再現性(量子ドットの効果)
量子ドット(QD)パネル採用により非常に広い色域を実現しており、VRRや高リフレッシュレートの滑らかさだけでなく色鮮やかさも特徴です。
実際、ユーザーレビューでは「量子ドットのおかげで発色が鮮やかで、映画やアニメ映像がより立体的に見えた」と報告されています。
上図のようにゲーム画面でも色彩豊かな映像が得られ、グラフィックが美しいPS5ゲームでは特に恩恵が大きいでしょう。
映像エンジン「HI-VIEWエンジンII」も色再現を補助し、量子ドットと組み合わせて高い色再現性を実現しています。
実使用・レビュー報告(PS5 Proとの相性)
現時点でPS5 Proの実機使用報告は少ないものの、本機はPS5とも親和性が高いと報じられています。
Amazonレビュー引用まとめ記事では「HDMI2.1搭載でPS5など次世代機との相性も◎」「PS5用に買ったがリフレッシュレートが高くアクションゲームも滑らか」といった声が紹介されています。
また「VRRも設定でき、PS5側でVRR機器として認識された」と具体的な動作報告もあり、ユーザーからは「最高のゲーミングモニターとして活用できる」と評されています。
これらから、PS5 Proにおいても4K/120Hz出力やVRR機能をフル活用でき、実用上の問題は少ないと考えられます。
総じて「コストパフォーマンスに優れた4Kゲーミングテレビ」として高評価されており、PS5 Proプレイヤーにも十分魅力的な選択肢と言えます。