ゲーム実況をする際には、オーディオインターフェースを利用することをおすすめします。
ゲーム実況に限らず、オーディオインターフェースを経由してパソコンに取り込むことで、より高音質な録音環境が実現できます。
今回は、オーディオインターフェースが必要な理由とおすすめの機種を厳選して紹介します。
目次
オーディオインターフェースとは
オーディオインターフェースは、主にPCに接続するハードウェアです。
ゲーム実況で利用する場合には、マイク音声をより高音質に、ノイズを減らすために使われます。
USBオーディオインターフェースはバスパワーで動作するため、別途電力供給が不要になりPCに直接接続して使用可能です。
多くのオーディオインターフェースは、24bitで96KHzから192Khzのサンプルレートで設計されています。
サンプルレートが高いほど綺麗な音質での録音が可能になり、標準的なCD(16bit/44.1KHz)よりも優れたハイレゾ音源の再生ができます。
現実世界の声や楽器の音のようなアナログサウンドをコンピューターに取り込むためにデジタルサウンドに変換する役割を果たします。
オーディオインターフェースはこの変換機能に優れており、録音した音を綺麗に再現することができます。
ゲイン
また、ゲインの調整機能も用意されています。
収録しているマイクの音が小さい場合は、ゲインを大きくしたり、音の歪みを軽減するために調整することが可能です。
ソフトウェア
オーディオインターフェースにはソフトウェアが付属していることがありますが、ゲーム実況をするのであればこのソフトは不要になります。
付属するソフトウェアは、音楽制作などをする場合に利用します。
ループバック
オーディオインターフェースを探していると、ループバックという言葉を目にすることが多いでしょう。
ループバックは、入力される音声とコンピューターの音声をミックスする機能です。
インターネット上でゲーム配信をする場合に便利ですが、配信の際に利用するキャプチャーボードやOBS Studioなどがすでに対応しています。
ゲーム実況をする場合は必須の機能ではありません。
なぜオーディオインターフェースが必要なのか
パソコンには通常サウンドカードが内蔵されているため、オーディオインターフェースがなくともマイクから入力は可能です。
パソコンに内蔵されているサウンドカードも一種のオーディオインターフェースです。
しかしながら、標準搭載されたものはあまりにも性能が低く、また接続端子が少ないため拡張性もありません。
「ただ音声の入力と出力ができるだけ」というレベルです。
雑音だろうと何だろうと取り込んでしまいます。
ゲーム実況をする場合には音質にもこだわるべきでしょう。
オーディオインターフェースは、XLR端子に対応していることが多く、PCには接続できない本格的なマイクの接続が可能になります。
音声を入力するときにPCに直接マイクを接続すると、ホワイトノイズ(サーという音)が入ってしまいます。
視聴者の中には、イヤホンやヘッドホンを使っている人もいるでしょう。
音声が聞き取りやすい高音質なヘッドホンなどでは、ホワイトノイズはより耳障りに感じられるため少しでも音声を聞きやすく工夫することをおすすめします。
オーディオインターフェースを経由してパソコンマイクを接続することでノイズを軽減することに役立ちます。
おすすめのオーディオインターフェース
オーディオインターフェースは手頃な価格になってきており、自宅でスタジオレベルのレコーディングが可能になりました。
今回は、1万円から3万円までのおすすめのオーディオインターフェースを厳選して紹介します。
ヤマハ AG03
手頃な価格ながらも24Bit/192KHzの音声入力が可能なオーディオインターフェース。
マイクの入力音声の調整やループバック機能などがあり、インターネットで配信との相性は抜群です。
ボタンひとつでリバーブエフェクトをかけることができるため、リッチな動画に仕上げたいときにも使えます。
ヘッドセットマイクやコンデンサーマイクも接続することが可能です。
電源ボタンとCOMP/EQボタンを同時押しすることで初期化されるので、ホワイトノイズがひどくなってきた場合にはお試しください。
- 価格:約1.62万円
- 24Bit/192KHz
- スタジオクオリティのプリアンプD-PREを搭載
- マイクの音量・ゲインを手元で調整
Steinberg 2x2 UR22mkⅡ
WindowsやMacのみならずiPad・iPhoneとも互換性のあるオーディオインターフェース。
PCとUSB2.0で接続することができます。
ストリーミング配信に便利なループバック機能に対応しています。
原音を忠実に録音する高音質設計になっており、音の奥行きまでも再現します。
- 価格:約1.4万円
- 24Bit/192KHz対応
- マイク入力:2(D-PRE)
- アナログ入力:2(Combo)
Focusrite Scarlett Solo(3rd Gen)
24Bit/192KHzのコンバーターを搭載しており、より高音質でのレコーディングが可能。
イージースタート機能が使用でき、従来製品よりも起動が簡単になっています。
- 価格:1.45万円
- 24Bit/192KHz
- 2input / 2output
ローランド Rubix24
クリアな音質を再現する低ノイズ設計のUSBオーディオインターフェース。
入力端子はコンボジャックに対応しており、コンデンサーマイク用ファントム電源を搭載しています。
- 価格:約2.1万円
- 24bit/192KHz
- 2input / 4output
- 低ノイズ・高音質設計のマイク・プリアンプ
- Ableton Liveのライセンス付属
Steinberg USB 3.0 UR24C
コンピューターからiOSデバイスなどで幅広く対応しており、音楽制作のみならず実況でも使用できます。
最大サンプリングレートは192KHz・32Bitのため、高クオリティの音質の録音が可能です。
- 価格:約2万円
- 最大32bit/192KHz録音再生可能
- USB3.0(USB Type-C)対応
- MIDI入出力
- ループバック機能