モニターアームを利用することで、モニターを直接机に置かずデスクスペースを広く使うことができます。
視線の高さや距離感に合わせて柔軟に調整できる便利な効率化ツールの一つです。
すでにモニターアームを導入し活用している方であれば、使い心地を体感していると思いますが、これまで一度も使ったことがないという場合は、そこまでモニターアームの必要性を感じていない人も多いのではないでしょうか。
ですが、これまで当たり前のようにモニターをデスクの上に置いて固定して使ってきた人が、モニターアームを導入することで、作業効率が上がったり、疲れにくい状態で作業を継続できることも多いようです。
今回は、初めてモニターアームの導入を検討しているという方向けに、モニターアームを選ぶ際のポイントとおすすめのモニターアームをご紹介します。
モニターアームは選び方を間違えると、現状のモニターとの相性が悪く利用できないこともあります。そうならないためにも購入前にはしっかりと事前調査するようにしましょう。
モニタースタンドの選び方を詳しく解説しているため、失敗せずに選ぶことができます。
目次
モニターアームの選び方
モニターアームの選び方のポイントを解説します。
モニターとの相性や取り付け方など事前にチェックしておくべき項目についてまとめているため、参考にしてみてください。
モニターはVESA規格に対応しているか
モニターアームを導入する前に、取り付けるモニターがVESA規格に対応しているか必ず確認しましょう。
VESA規格とは
VESA規格とは、液晶ディスプレイやモニターなどをモニターアームに取り付ける際に使うネジ穴の間隔のことです。ネジ穴の間隔は国際基準として定められているため、VESA規格に対応していればどのモニターでも取り付けることが可能です。
ネジ穴の間隔は、75×75mmと100×100mmの2つが一般的であり、 主に12〜24インチのモニターに対応しています。
モニターがVESA規格に対応しているか必ず確認しよう!
モニターがVESA規格に対応しているかは、モニターの背面などを確認するか、商品型番などを調べてみると良いでしょう。
背面に4つのネジ穴があるかも確認すると良いでしょう。VESA規格に対応していないモニターであっても、アダプタを取り付けることでモニターアームを取り付けられるようにするという対策もあります。
取り付け方式
モニターアームには4つの取り付け方式があります。
クランプ式 | デスクを挟んでアームを支える方式 |
グロメット式 | デスクに穴を開けたり配線穴を通して固定する方式 |
ポール固定式 | ラックのポールなどに固定する方式 |
壁面固定式 | 壁に穴を開けて固定する方式 |
種類としては、クランプ式とグロメット式が最も多くなっています。
壁面固定式は壁に穴を開けないといけないため、種類としては少なくなっています。賃貸の場合は、クランプ式やグロメット式にしましょう。
今回は、クランプ式とグロメット式のみを紹介します。
耐荷重と対応サイズ
モニターの重量とサイズが対応しているかを事前に確認するようにしましょう。
モニターが大きすぎたり、重すぎたりするとアームが支えきれず、高さが下がってしまうということもあります。
全てのモニターアームに耐荷重と対応サイズを記載しているため、ご自身のモニターをご確認ください。
取り付けるデスクの天板を確認
クランプ式やグロメット式のモニターアームの場合、デスクの天板の厚みと材質を確認しておきましょ。
天板が厚すぎてクランプ式で挟み込めない場合や、材質がガラスの場合は取り付けることができません。
木製やパーティクルボードの天板や、ある程度重みのあるデスクに取り付けることをお勧めします。
モニター枚数
モニターアームには、取り付けるモニターの枚数に応じてシングルタイプやディアルタイプが一般的です。
モニターを1枚しか使わない場合は、シングルタイプで問題ありません。
2枚のモニターを使う場合、シングルタイプのモニターアームを2つ取り付けるという方法もありますが、並べて取り付けると互いのアームが干渉してしまうことがあります。
2枚以上のモニターを利用する場合は、デュアルタイプのモニターアームにすることを推奨します。
おすすめのモニターアーム
取り付けが簡単なおすすめのモニターアームを紹介します。
表記されている価格は、2020年5月時点のものです。在庫切れや価格が異なる場合があるため、販売サイトをご確認ください。
エルゴトロン LX デスクマウント 45-241-026
参考価格:約1.4万円
モニターアームといえばエルゴトロン。
最大34インチまでのディスプレイサイズに対応しており、ノートPCを取り付けることもできます。特許取得済みのコンスタント・フォース技術により、片手だけで簡単にモニターの位置調整が可能です。
前後に移動させることで、使用しない時にはコンパクトに折りたたんで、スペースを広く使えます。
パソコンでの入力作業や映画鑑賞など、使用用途が様々なだという場合におすすめです。モニターの2枚利用に使えるデュアルタイプもあります。
●対応規格:VESA(75×75mm、100×100mm) ●対応サイズ:34インチまで ●耐荷重:3.2〜11.3kg ●取り付け方式:クランプ式、グロメット式 ●本体重量:3.6kg
BESTEK BTSS01BK
参考価格:約4千円
取り付け方式はクランプ式のみに対応しています。モニターの高さを変更するためには、都度ポールへの取り付け位置を変更する必要があります。
シンプルで低価格であり、頻繁にモニターの高さを変えることがないという方に向いています。
最小奥行き4cm程度のため、モニターとの距離感を調整するのにも便利です。
●対応規格:VESA(75×75mm、100×100mm) ●対応サイズ:27インチまで ●耐荷重:10kg ●取り付け方式:クランプ式 ●本体重量:2.3kg
Amazonベーシック K001387
参考価格:約1.4万円
組み立てが簡単で、高さ調整、画面回転など柔軟なモニターアーム。
モニターを遠ざけ最小奥行きにすると、アームがデスクの後ろに出っ張るため、壁にぴったりと机をつけている場合は少し離す必要があります。
作りが頑丈なので、長期間モニターを支えていても高さが勝手に落ちることはありません。
●対応規格:VESA(75×75mm、100×100mm) ●対応サイズ:32インチまで ●耐荷重:2.3〜11.3kg ●取り付け方式:クランプ式 ●本体重量:3.54kg
Loctek D8
参考価格:約9千円
USB3.0端子が付属していて地味に便利。
ケーブル収納により綺麗に配線をまとめることができます。
デスクと壁の間は、取り付けるために2.5cmの幅が必要になるため、わずかな隙間ができる点に注意。
配置や画面角度を自由に変えられるため、用途に合わせて活用しましょう。
●対応規格:VESA ●対応サイズ:10〜30インチ ●耐荷重:9kg ●取り付け方式:クランプ式、グロメット式 ●本体重量:2.67kg
キングジム ARM110
参考価格:約2.5千円
上下方向と横方向の稼働ができるシンプルなモニターアーム。
高さの取り付け位置は3段階に調整できるようになっており、最大で40cmまで高さをつけることができます。
価格も安いため、最低限の機能だけで十分だという方に向いています。
●対応規格:VESA ●対応サイズ:30インチまで ●耐荷重:10kg ●取り付け方式:クランプ式 ●本体重量:2.1kg
エルゴトロン 45-486-224
参考価格:約2.3万円
アームをコンパクトに折りたたむことで、デスクを広く使うことができます。
上下、前後、傾き、回転全ての稼働に対応しており、柔軟に画面配置を変えられます。
移動も片手で簡単です。
●対応規格:VESA ●対応サイズ:34インチまで ●耐荷重:3.2〜9.1kg ●取り付け方式:クランプ式、グロメット式 ●本体重量:2.9kg
まとめ
モニターアームといっても種類が多すぎて、どれがどう違うのか分からないという方も多いと思います。
実際使ってみなければ使い心地は確かめようがないですが、何よりもまずはデスクやモニターとの相性を確認し、取り付けることができなかった...なんてことにならないようにだけは注意しましょう。