近隣住民を悩ます厄介な問題として、カラスによるゴミ荒らしが挙げられます。
カラスは頭が良い上に目も良いので、遠くからでもゴミ置き場に狙いを定めて荒らしにやってきます。
真っ昼間から、すぐ横を車が通るのもお構いなしにゴミ袋の周りをウロウロしているカラスもよく見かけます。
ヤツらは白昼堂々と人間のおこぼれを狙っているのです。
ゴミが荒らされてしまうと、周辺にゴミが散らばったり、生ごみなどの異臭が周囲に広がってしまいます。
もっと最悪なのは強風の日です。
開けられてしまったゴミがそこらじゅうに飛ばされてしまい、どこの誰かも知らない家のゴミが散乱してしまうのです。
ゴミ置き場は公共の施設なので、カラスのような野生生物に荒らされてしまうと責任の所在が不明確で悩みの種となります。
今回は、そんな厄介なカラスによるゴミ荒らしを防ぐためのおすすめの対策方法をご紹介します。
カラスにゴミを荒らさせない!
中身を見えなくする紙製ゴミ袋がおすすめ
目次
なぜカラスは人間のゴミを狙うのか
なぜカラスは、自然の獲物ではなく人間のゴミを狙うのでしょうか。
もちろん、野生の獲物をハンティングするカラスもいるのでしょうが、ゴミ置き場の近くにいるカラスはやはり目立ってしまいます。
カラスは雑食性の鳥で、動物・植物を問わずあらゆるものを食べると言われており、人間が出すゴミも例外ではありません。
人間が排出するゴミは雑食カラスにとって貴重な栄養源となるのです。
カラスは身近にどこにでもいますよね。
人間を恐れず生息環境も近いので簡単に人間が排出したゴミを狙うことができます。
都市化が進むにつれ、カラスが自然界で餌を見つけるよりも、人間のゴミの方が入手しやすくなったこともカラスがゴミを狙う一因となっているようです。
さらに、カラスは学習能力が高く、他のカラスがゴミ箱から食料を見つけるのを見ると、それを真似て同じ行動を取るようになります。
このようにして、ゴミをあさる行動がカラスの間で伝播していきます。
そのため、無防備なゴミ置き場はカラスにとって絶好の的となってしまうのです。
この問題への対策としては、ゴミ置き場の設計を見直し、カラスが開けられないようにする、ゴミの出し方を工夫する(例えば、ゴミ収集の直前に出すなど)、地域社会で生ごみを減らすための啓発活動を行うなどが考えられます。
現実的には、それぞれの家庭でしっかりと対策をして近隣住民に迷惑をかけないように工夫するしかありません。
カラスがゴミをあさる行動は、人間と野生動物が共存する上での課題の一つと言えるでしょう。
カラスによるゴミ荒らし対策方法
害獣によるゴミ荒らしは地域社会の深刻な問題です。
ここでは、カラスなどのによるゴミ荒らしを対策する具体的な方法をご紹介します。
中身が見えないゴミ袋を使う
カラスは目で見て物を判断しているとされています。
つまり、ゴミの中身を確認してから荒らしに来るということです。
ゴミの中身が見えなくなれば、そう簡単に荒らしにはこなくなるでしょう。
紙製のゴミ袋は透明のゴミ袋とは違って、中身が見えなくなるためカラス対策として効果的です。
↑どちらの方がカラスに狙われやすいかは一目瞭然です。
また小さく圧縮しやすいなどの機能性もあるため、指定ゴミ袋を節約したい人にもおすすめできます。
ゴミ袋 紙製 - amazon
中身が見えなければ良いので、黒いビニール袋に入れることも有効です。
カラスは臭いではなく色で物を狙っているようです。
なるべく外からゴミの中身が見えないように工夫しましょう。
ゴミ置き場に中身が見えないプラスチックのゴミ箱を設置する
生ごみなどのカラスに狙われやすいゴミは、プラスチック製のゴミ箱の中に入れるという対策もあります。
ただし、集合住宅なら実施しやすいですが、一軒家では現実的に難しいでしょう。
家の前にゴミ箱を置いておくと通行人の邪魔になってしまいますので実行できる世帯は限られます。
また、地域ごとにゴミ出しルールが異なるため、自治体のルールもチェックしておかなければなりません。
ごみ収集時間の直前にゴミを出す
ゴミを出す時間を工夫することによって、ゴミ荒らしを防ぐことができます。
ゴミが置かれていなければ、カラスが狙うゴミはありません。
長時間ゴミが置かれていると、その分カラスに荒らされる時間が長くなってしまいます。
カラスは暗い環境でも日中と同じように活動できます。
夜にゴミを出してしまうと、夜間の人間が寝静まっている間にゴミを荒らされてしまいます。
自治体のゴミ回収時間をチェックして、なるべく長時間ゴミが放置されている状況を作らないように工夫しましょう。
カラスよけのネットを使用する
物理的にゴミに触れることができないようにすれば、荒らされる心配はありません。
ゴミ置き場全体をネットで覆ってしまえば、それだけで十分な効果を発揮します。
ただし、隙間があると簡単に侵入されてしまうので、抜け目なく隙間をチェックするべきでしょう。
頭の良いカラスにとって、手抜きの対策はすぐに攻略されてしまいますので、やるなら徹底的に対策しましょう。
引用:https://www.town.saitama-miyoshi.lg.jp/life/gomi/karasutaisaku.html
カラスよけネットは万能ではありません。
カラスの侵入経路を塞ぐことは簡単ではなく、地域住民との協力や心がけが必須となります。
カラス対策グッズを多用する
設置するだけでカラス対策ができるグッズがたくさん売っていますが、効果があるかは不明です。
複数のカラス撃退グッズを組み合わせることで、より高確率でカラス対策ができるでしょう。
何よりも設置するだけで対策できるのはお手軽ですし一番楽な対策方法です。
春から初夏にかけてカラスの活動が活発になる
カラスのは3月から5月ごろにかけて巣作りを始めるため、この時期には卵を守ったりするためより攻撃的になることがあります。
また、食料を探す活動も活発になるため、ゴミを荒らされることが増えるかもしれません。
この時期は特にカラスを見かけることが増えてゴミ荒らしの被害も増加するようです。
カラスによるゴミ荒らしを防ぐためには、ゴミ箱に蓋をしっかりと閉め、できれば重しを置く、ゴミの出し方を工夫する(ゴミ出しの時間を朝早くにする、ゴミ箱をカラスが開けにくい材質や構造のものに変えるなど)などの対策が有効です。
また、食べ物の匂いが外に漏れないように、ゴミ袋を二重にするなどの工夫も役立ちます。
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