ゲーム実況に使用するマイクは、録画環境や人それぞれの好みによって異なるモノです。
ヘッドセットのようにマイクとヘッドホンがセットになっているものもありますが、より高音質での実況環境を実現したいのであれば、スタンドアロンマイクが必須となります。
今回はゲーム実況におすすめのマイクと、指向性や選び方についてまとめています。
入門者から音にこだる玄人向けまで幅広くまとめています。
マイクの性能は基本的に価格に比例して上がっていきます。
目次
ゲーム実況におすすめのマイク
表示されている価格は2021年6月時点のものです。在庫切れや価格が異なる場合があるため販売ページをご確認ください。
HyperX QuadCast スタンドアロンマイク HX-MICQC-BK
- 価格:約1.78万円
- コンデンサーマイク
- 周波数:20Hz - 20KHz
- 接続端子:USB、ヘッドホンジャック
- 無指向性・単一指向性・双指向性・ステレオ
- 内蔵ポップフィルター
- ゲイン制御
- マイクマウントアダプター付き
- ミュート機能搭載
防振・耐衝撃マウントとポップフィルターが内蔵されています。
ライブ配信に便利なミュート機能やゲインの入力レベルの調整機能が搭載されているためゲーム実況に適しています。
4つの指向性パターンを選択できるという優れもので、さまざまな録音環境に対応できます。
audio-technica T2020
- 価格:約1.05万円
- コンデンサーマイク
- 単一指向性
- USB or XLR
- 周波数:20Hz - 20KHz
コンデンサーマイクの入門として人気のオーディオテクニカ。
単一指向性のためゲーム実況との相性が良く、低コストながらも高音質が実現できます。
専用のスタンドマウントが付属しているため、マイクアームと併用したい方にもぴったりです。
Amazonではポップブロッカーやオーディオインターフェースとのセット販売もあります。
Blue Microphones Yeti BM400MB
- 価格:約1.71万円
- コンデンサーマイク
- 単一指向性・無指向性・双指向性・ステレオ
- 周波数:2-Hz - 20KHz
- USB端子・3.5mm端子
4種類の指向性切り替えが可能なコンデンサーマイク。
ゲイン・ボリューム・ミュート機能が搭載されているため配信にも向いています。
どっしりとした重量のデザインになっており、揺れに強いためノイズの軽減にも役立ちます。
SHURE SM58-LCE
- 価格:約1.1万円
- ダイナミックマイク
- 単一指向性
- 周波数:50Hz - 15KHz
- XLR端子
プロ仕様の単一指向性ダイナミックマイク。
内蔵のフィルターは風や息、破裂音によるポップノイズを最小限に抑えることが可能です。
ダイナミックマイクならではの耐久性の高い構造は、激しい動きにも強く場所を問わない安定したパフォーマンスを発揮できます。
SHURE SM7B
- 価格:約5.2万円
- ダイナミックマイク
- 単一指向性
- XLR端子
ダイナミック型の中ではかなり上位の単一指向性マイク。
電磁波シールドはパソコンの画面やスタジオ機器から生じるハムノイズを低減します。
ボーカルやナレーションの近接集音時でも、突発的なブレス・ノイズに対する保護対策をする必要がないほど高性能なポップフィルターが搭載されています。
Razer Seiren Elite ダイナミック型マイク
- 価格:約2.8万円
- 3.5mm端子
- ダイナミックマイク
- 最大16Bit/48KHz
内蔵されたフィルターが足音や空調の稼働音など低周波数の振動や雑音を除去し、クリーンな音声のみを収音するのに役立ちます。
突然大きな声を発した時のために、デジタル/アナログリミッターがゲインレベルの調整を補助し、音声をコントロールします。
ゲーミング関連機器に特化したメーカーRazerが手がけているため、マイクの以外のゲーム実況関連機器との相性も良いでしょう。
NEMANN TLM103
- 価格:約17万円
- コンデンサーマイク
- ショックマウント付属
- 単一指向性
- 周波数:20Hz - 20KHz
プロのレコーディング現場でも使われるコンデンサーマイク。
音の補正を行わないため、声のディテールを鮮明に再現します。
ノイマンはハイエンドなマイクを多数販売しており、レコーディングの現場で広く使われる性能を備えています。
マイクの選び方
以下では、ゲーム実況のためのマイクの選び方を紹介します。
使用する環境や予算に応じて、自分好みのマイクを選びに役立ててみてください。
指向性
マイクには指向性というものがあります。
どのマイクを選ぶかを決める際には、指向性に関しても考慮することは必須となります。
指向性を無視してしまうと、ゲーム実況には不向きのマイクを選んでしまうことになります。
マイクの指向性
- 無指向性・全指向性(Omnidirectional)
- 単一指向性(Cardioid)
- 双指向性(Bidirectional)
- ステレオ
マイクの指向性には主に4種類あります。
●無指向性・全指向性(Omnidirectional)
全方向からの音を拾います。
複数人の真ん中にマイクを置くような状況に適しているため、1人でのゲーム実況とは相性はそこまでよくありません。
●単一指向性(Cardioid)
マイクの前面からの集音に特化した指向性です。
1人でゲーム実況をしたり、レコーディングをする用途に向いています。
●双指向性(Bidirectional)
マイクの前方・後方からの音を拾う指向性です。
対面でのインタビューの際に役立ちます。ゲーム実況の用途で使われることは少ないでしょう。
●ステレオ
ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)に最適なタイプです。
ゲーム実況には向きませんが、参考までに紹介しています。
ダイナミック or コンデンサー
ゲーム実況で使われるマイクは、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクが主流となっています。
●ダイナミックマイク
ダイナミックマイクは耐久性が高く、熱や湿気に強いという特徴があります。
大音量でも歪みのない音が録音できるため、声のボリュームが一定ではないゲーム実況の用途に向いています。
コンデンサーマイクよりも安価であることが多いため、初心者でも手が届きやすい入門マイクと言えます。
●コンデンサーマイク
コンデンサーマイクは、高音質でクリアな音の録音が可能です。
声優のような繊細な声が求められる用途に適しています。
ダイナミックよりも高価格になりますが、スタジオクオリティの音質を求める方には向いているでしょう。
高温多湿環境には不向きのため、ジメジメした夏場使用では性能を活かしきれないかもしれません。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いをまとめましたが、ゲーム実況動画のようにプラットフォームを通して配信される場合はそこまでこだわる必要はないでしょう。
両者の違いを聞き分けられる玄人は少ないでしょうから、自分の好みと・指向性を基準に選ぶことをおすすめします。
接続端子
ゲーム実況ではUSB端子に対応したマイクが使われることが多いですが、より優れたパフォーマンスを求めるのであればXLR端子に対応したものをおすすめします。
しかし、PCはXLR端子に対応していないため、別途オーディオインターフェースが必要になりますが、PCに入力する前に音量・ゲインの調整・音声ミックスができるというメリットがあります。
複雑な設定が必要になるため、オーディオインターフェースに詳しくない場合にはUSB接続かオーディオジャック接続のマイクが良いでしょう。
関連記事
マイクスタンド、ショックマウント、ポップフィルターは必要か
録音環境は人それぞれ異なります。
机の高さや椅子の高さ、マイクと口の距離などによって録音される音質は変わります。
そこで、より快適に・高音質に録音するための関連機材も存在します。
マイクスタンド(マイクアーム)はデスクなどに固定し、自在にマイクの位置を動かすことができます。
視界の邪魔にならないように動かしたり、口との距離を調整できるため「あれば便利」というものです。
また、振動によるノイズを軽減できるというのもメリットのひとつです。
マイクをデスクに乗せていると、キーボード操作の際にデスクの振動によるノイズを拾ってしまいます。
マイクアーム + ショックマウントを併用すれば、振動によるノイズを最小限に抑えることに役立ちます。
ポップフィルターは、口から発せられる破裂音の不快感を軽減するのに役立ちますが、使用するのはコンデンサーマイクのみです。
ダイナミックマイクは比較的安価ですが、先端部分がポップフィルターの役割を果たしています。