コンパクトで持ち運びができるモバイルモニターの中には、4Kに対応している機種があります。
通常のモニターよりも価格が安価なため、小さい画面であっても綺麗な映像で映画やゲームを楽しみたいという方に向いています。
置き型モニターでもまだまだフルHDが売れ筋ですが、薄型でコンパクトなモバイルモニターで4K対応というのは嬉しいですね。
4K対応のモバイルモニターを使用することで、ゲームをフルスペックで遊べるようになる他、YouTubeなどのプラットフォームでも高解像度の動画を視聴できるようになります。
モバイルモニターは、通常のモニターと異なりACアダプターを繋いだ電力供給が不要なタイプもあります。
対応したPCとUSB-C1本だけで画面出力と電力供給が可能なため、デスク上をスッキリさせた状態で作業が可能になるのです。
また、モバイルモニターを選ぶ際には、接続方式やスピーカーが搭載されているかもチェックしておくようにしましょう。このような仕様を購入前に確認しないと、余計な周辺機器をさらに買わざるを得なくなります。
- 接続方式:モバイルモニターの接続方式には、USB Type-CやHDMIなどがあります。USB Type-Cケーブル1本で出力と電力供給に対応しているものもあり、持ち運び用として最適なモバイルモニターとなります。標準HDMIに対応していないタイプも多いため、ゲーム用として使用するのであれば要注意。
- スピーカー搭載:スピーカーが搭載されていないモバイルモニターの場合、別途スピーカーを用意するかイヤホンを接続しなければなりません。
- タッチパネル搭載:対応するWindows OSと接続した際に、タッチ操作が可能になるモバイルモニターもあります。マウスを接続せずに操作できるようになるため、周辺機器を減らしたい人やタブレットのように直感的な操作がしたい人に向いています。
目次
スマホと接続する際の注意点
スマホの画面をモバイルモニターに出力する場合は、スマホ端末がオルタネートモードに対応している必要があります。
これにより、USB-Cケーブルを通じて映像信号や音声信号を直接伝送できるようになります。
USB Type-Cポートの映像出力に対応している端末であれば、大抵の場合はオルタネートモードに対応していますが、すべてのスマホがこの機能をサポートしているわけではないため、使用する前には端末の仕様を確認する必要があります。
オルタネートモードに対応していない場合は、USB Type-CからHDMIやDisplayPortへの変換アダプターを使用することでスマホの画面の出力が可能になります。
ただし、モバイルモニターの中にはHDMI接続に対応しておらず、DisplayPort経由での映像入力にしか対応していない機種もあるため、接続端子は事前に確認するようにしましょう。
オルタネートモードとは
従来のUSB接続での通信プロトコルを代替してHDMIやDisplay portなどの信号を流せるモードです。
4Kモバイルモニターを選ぶ際のポイント
4Kモバイルモニターを選ぶ際のポイントとモバイルモニターのメリットについて解説しています。
必ずしも4Kモニターは必要ないという方は、以下の記事でフルHD(1920×1080)画質のモバイルモニターを紹介しています。
4Kモニターの画面サイズ
4Kモバイルモニターの多くが15.6インチの画面サイズとなっています。
15.6インチより画面が小さい13.3インチなどの場合、解像度が高すぎるがゆえに文字が小さくなって読みづらくなるという欠点があります。
例えば、MacOSに4Kモバイルモニターを接続すると、UIそのものが小さくなってブラウザの文字が読みづらくなってしまうことがあります。
このような場合は、「システム設定」の「ディスプレイ」から解像度を変更することで、元の表示に戻すことができます。
- 「せっかく4Kで高精細な映像を楽しめると思ったのに画面が小さい...」
- 「コンパクトで軽いのは良いが目が疲れる」
と購入後に後悔しないためにも、画面サイズには気を配るようにしましょう。
モバイルモニターは15.6インチが画面サイズ・重量のバランスが取れており、持ち運びにも向いています。
17.3インチでも大きい部類に入り、持ち運ぶとなると大きくて不便を感じるでしょうが、場所を固定して使うのであれば、17.3インチ以上のサイズをおすすめします。
通常のモニターで4K映像に適した画面サイズは27インチ以上となります。
- 「通常モニターほどの大きな画面は必要ないけど高画質で映画を見たい」
- 「コンパクトなモバイルモニターで場所を固定せずに利用したい」
という方は15.6インチのモバイルモニターが向いています。
身軽さ重視
モバイルモニターであれば、薄くて軽いというメリットを活かしてタブレットのような使い方もできます。
通常モニターに付属する電源アダプターやHDMIケーブル等を持ち運ぶのは手間なので現実的ではありません。
歪な形をしたモニタースタンドもくっついており携帯性は皆無です。
モバイルモニターの場合は薄型で軽いため簡単に移動させることができ、持ち運んで別の場所で使用する際の手間も少なくて済みます。
出張などの際には、モバイルモニターを導入することで身軽な移動を実現できるというメリットがあります。
また、モバイルモニター専用のハードカバーが付属している製品もあり、外出先でも画面を立てて作業しやすくなります。
場所を固定せずに持ち運ぶことがある場合には、ハードカバーの有無についても確認するようにしましょう。
標準HDMI端子が搭載されていないものも多い
モバイルモニターはその薄さゆえに、標準HDMI端子が搭載されていないものもたくさんあります。つまり、Nintendo Switchなどのゲーム画面を本体から直接HDMIケーブルで接続できないのです。
標準HDMI端子に対応していない場合は、別途miniHDMIに変換するアダプターかケーブルを使うことになります。
モバイルモニターの中には、標準HDMIからminiHDMIに変換するケーブルが付属している製品もあるため、付属品の項目にもチェックするようにしましょう。これにより、別途アダプターを購入しなくても、HDMI機器からモニターに直接繋げることができます。
4Kモバイルモニターはゲームにおすすめできるか
画面の小さいモバイルモニターはゲーム用途におすすめできるかについても解説します。
モバイルモニターの特徴は、なんといっても画面の小ささです。
ゲームをするのであれば、大画面で迫力のある映像を体験したいという願望をお持ちでしょう。
没入感だけではなく、リフレッシュレートや応答速度などの性能は画面の大きいモニターの方が優れている場合が多いです。
ですが、このコンパクトさが必ずしもゲームに向いていないと決定づけるわけではありません。
大画面でゲームをしたいわけではない人やデスクの上の狭いスペースに設置できるコンパクトなゲーム用モニターを探している人もいるはずです。
このような場合には、モバイルモニターが適していると言えます。
デスクの上に設置するため画面との距離は近いですし、4Kのため映像の面で見劣りすることもありません。
モバイルモニターの15.6インチであっても、ゲームをするときに不便を感じることはないでしょう。
考えてみれば、普段からNintendo Switchでゲームをしたり、スマホの画面を操作しているわけですので、モバイルモニターの画面サイズは十分すぎるほど大きく感じられるのです。
PS5のようなハイスペックのゲーム体験を極限まで高めたいのであれば、小さい画面は不向きですが、隙間時間にコツコツとゲームを進めたい人にとってはむしろモバイルモニターが向いています。
PS5におすすめのゲーミングモニター
PS5におすすめの大型テレビ
おすすめ4Kモバイルモニター
それでは4K対応のモバイルモニターを紹介します。
JAPANNEXT 15.6インチ IPSパネル
4Kに対応した15.6インチのコンパクトモニターです。HDRに対応しており、明るい部分と暗い部分をくっきり表現しリアルな映像を映し出します。
注意すべきは、標準HDMI端子の接続に対応しておらず、miniHDMIとなっているためゲーム機を接続する場合には変換アダプターを使わなければなりません。(本体にはminiHDMI to HDMIケーブルが付属しています。)
ただし、応答速度が30msのため素早い操作が求められるFPSゲームには不向きです。(通常のゲーミングモニターの応答速度は1ms〜5msが多いです。)
miniHDMI接続で4K60Hzに対応しているため高解像度の映像を楽しみたいというニーズを満たすことができます。
自立式のスマートケースが付属し、単体でサブモニターとしてすぐに使うことができます。USB-Cケーブル1本で電力供給と映像表示が可能なため、パソコンのサブモニターとして使うのに適しています。画面を拡張して作業効率を高めたい人におすすめです。
- 解像度:4K
- パネルタイプ:IPS
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比:16:9
- 応答速度:30ms
- スピーカー:搭載
- VESA:対応(75×75mm(M3×6mm))
EVICIV 4K 17.3インチ EVC-17.3
標準HDMIポートがあるため、PlayStationやNintendo Switchなどを接続して使用できます。ですが、HDMIでは1080p(60Hz)のサポートとなっています。
USB Type-C、HDMI、スピーカー内蔵、VESA対応などのさまざまな機能があり、モバイルモニターの有力な選択肢になるでしょう。
モバイルモニターでVESA対応のものは多いですが、注意すべきはモニターアームとネジの長さが合わないことがあることです。画面が薄いがあまり、ネジを奥まで差し込めずしっかり固定できなくなってしまいます。モニター本体とモニターアームを併用する場合は、互換性についてもチェックする必要があります。
画面端の穴にペンを差し込むことで、モニタースタンドのような役目を果たし、PCと接続すれば縦画面でも使用できるようになります。スタンドとして使うには少々頼りない感じでアナログな方法ですが、縦画面でもモニターを使う人には便利です。
本製品に関しては保護カバーが付属しており、スタンドとして画面を立てて置くことが可能です。マグネット式のハードカバーのため、持ち運びの際には画面を保護し、実際の使うときには角度調整も可能です。
本体にUSB Type-Cケーブルが付属しており、PCやNintendo Switchと接続可能です。スイッチではドック不要でプレイできるようになるため起動までの手間を省くことができます。
- 解像度:4K(3840×2160)
- パネルタイプ:IPS
- リフレッシュレート:60Hz
- 応答速度:5ms
- 接続方式:HDMI、USB Type-C
- スピーカー:搭載
- VESA対応:○
JAPANNEXT 15.6インチ タッチパネル搭載
タッチパネルが搭載された4Kモバイルモニター。Type-C2つとminiHDMI1つを搭載し拡張性に優れています。miniHDMIで接続する場合には、別途USB Type-C端子からの電力供給が必要になります。
また、Type-C1本のみでPCと接続する際には、明るさが抑えられて表示されます。より明るく画面を表示するためには、Type-Cに加えて外部電源を接続するようにしましょう。電源アダプターは本体に付属しています。
付属のマグネットタイプの折りたたみ式ケースはスタンドとして使用することが可能です。
ブルーライト軽減モードが搭載されており、映画を観るときやゲームをする時の目の負担を軽減します。
タッチパネルはWindowsやスマホなどの対応したOSでのみ利用可能です。
- 解像度:4K
- パネルタイプ:IPS
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比:16:9
- 応答速度:30ms
- スピーカー:搭載
- VESA:対応 75×75(M3×5mm)
17.3インチ IPSパネル 4Kモバイルモニター
4K・HDR10対応の高解像度モバイルモニター。とにかく綺麗な映像で映画やゲームを楽しみたい人向きです。
Type-C3.1接続であれば、4K(3840×2160)60Hzの出力に対応。最大20Wまでは同時電源供給可能です。miniHDMI使用時にはUSB Type-C端子からの電源供給が必要です。
マグネットタイプの着脱式折り畳みケースが付属しており、持ち運びケース及びスタンドとして機能します。移動中や外出先でのモニター利用に適しています。
VESAマウント非対応のためモニターアームに取り付けられない点にご注意ください。
- 解像度:4K(3840×2160)
- パネルタイプ:IPS 非光沢
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比:16:9
- 応答速度:27ms
- スピーカー:搭載
- VESA:非対応
- 接続端子:miniHDMI、Type-C×2、USB×1
モバイルモニターはPCのサブモニターとしての利用がおすすめ
今回は4Kモバイルモニターに絞って紹介しましたが、おすすめの利用方法はパソコンのサブモニターとして画面を拡張して使うことです。
画面ひとつだけでは時間がかかり非効率だった作業も、開けるブラウザやアプリケーションの数が多くなりストレスも減ります。
何よりもUSB Type-Cケーブル1本だけで使えるようになるというのが、サブとしてモバイルモニターを使う最大のメリットです。使用するコンセントを減らしデスクを整理しやすくなるため、環境にこだわりつつも効率化を図りたい人に最適です。
ゲーム用として使うこともできますが、ゲーミングモニターと比較すると性能面や没入感の面で劣っています。
筐体が小さいモバイルモニターでは、リフレッシュレートや応答速度のような、ゲームをするときに求められる性能を搭載するのは難しいのでしょう。
特に一瞬の判断で勝敗が決まるようなゲームをする場合には、ゲーミングモニターを使うことをおすすめします。
タッチパネルモニターの注意点
タッチパネルが搭載されているモニターは、操作していないのに意図せず勝手に反応する、いわゆるゴーストタッチを引き起こす可能性があります。
ゴーストタッチは、タッチパネル非搭載であっても、OSやアプリケーションの不具合によって発生する場合があります。
ですが、タッチパネルが搭載されていると、OSが原因なのかタッチパネルが原因なのかを自分で特定することが難しくなるのです。
もしもタッチパネル側に不具合があると、自分で修理することは不可能なので修理業者に依頼することになります。
普段からタッチパネルを使ったパソコン作業をしないのであれば、タッチパネルが搭載されていないモデルを選択することをおすすめします。
JAPANNEXTのモバイルモニターはふるさと納税対象
モバイルモニターのメーカーであるJAPANNEXTは日本企業のためふるさと納税の対象になっています。
楽天市場であればポイントも通常買い物と同じように付与されるので、住民税控除に加えてさらにお得になります。
ただし、ふるさと納税対象の商品ページから購入すると、通常の販売ページから購入するのに比べて発送が遅くなる傾向があるためご注意ください。
販売ページの発送期間を確認するようにしてください。
楽天ふるさと納税楽天市場で買い物をするときは、楽天カードを使うことで貯まるポイント倍率がアップします。
年会費永年無料でポイントが使える店舗も多いので、非常に使い勝手が良いポイ活商圏になります。
年会費がかかってしまいますが、楽天プレミアムカードを使うとさらにポイント付与倍率がアップします。
おすすめの使い方は、貯めたポイントを自動で楽天モバイルの料金を支払う設定にしておき、実質スマホ料金をゼロにすることです。
すでに楽天カードを使っている場合は、切り替えで楽天プレミアムカードに申し込むことが可能です。または、お手持ちのカードに加えて2枚目に楽天プレミアムカードを申し込むこともできます。