Nintendo Switch 2と「MSI 湾曲ゲーミングモニター G24C4 E2(フルHD/180Hz/VAパネル)」とのHDMI接続による互換性や相性について調査しました。
「湾曲モニターを使用したことがないけど、ゲーム用に使ってみた方がいいのかな?」という方にとって、使用イメージが膨らむ内容になっています。
特に、表示の互換性(解像度・リフレッシュレート)、遅延や表示品質、Adaptive Syncの挙動なども含めて確認し、快適に使用できるかを解説します。
Nintendo Switch 2とMSI G24C4 E2の接続互換性
Nintendo公式によれば、Switch 2はTVモード時にHDMI出力で最大4K@60Hz、1920×1080(フルHD)および2560×1440で最大120fpsの映像出力が可能です。
一方、MSI G24C4 E2モニターは1920×1080のVAパネルで最大180Hz駆動(HDMI 2.0b)に対応しており、1080p/120Hz入力も余裕をもって表示できます。
つまり、解像度・リフレッシュレート面ではSwitch 2の出力仕様とG24C4 E2の受信仕様は完全に合致します。
なお、Switch 2で1440p出力を選んでもモニター側は1080pに合わせて表示するため、使用時は本体設定で「1080p/120fps」を選択すると最適です。
Switch 2の出力性能: 任天堂公式サイトに「TVモードでHDMI出力。最大4K@60fps、1920×1080および2560×1440では120fps対応」と記載があります。Switch 2内蔵画面も7.9インチ・1080p/120Hz(HDR10対応)です。
モニターの仕様: G24C4 E2はフルHD(1920×1080)VAパネル、リフレッシュレート180Hz、応答速度1ms(MPRT)、Adaptive Sync(FreeSync相当)対応。HDMIポートは2.0bで1080p@180Hz対応と明記されており、1080p@120Hz入力も問題ありません。
G24C4とHDMI接続の互換性
Switch 2ドックのHDMI出力はHDMI 2.0相当(付属ケーブルはUltra High Speed仕様ですが4K120Hz未満なので実質2.0)とされており、G24C4 E2のHDMI 2.0bポートと帯域的に整合します。
したがって物理的な接続や帯域幅での問題は発生しません。
任天堂は旧Switch付属のHDMIケーブル(HDMI1.4)がSwitch 2では「互換性なし」と案内していますが、これはあくまで性能面の注意喚起です。
実際には旧ケーブルでも接続自体はできますが、例えば4K出力が30Hzに制限されてしまいます。
G24C4 E2はフルHD専用なので古いケーブルでも1080p/60Hz出力は可能ですが、高フレームレート(120Hz)まで活かすなら付属の高速ケーブルやHDMI 2.0以上のケーブル使用が望ましいです。
HDMIのケーブルにまで気を遣わないといけないのは、なかなか面倒ですよね。
HDMIバージョン: Switch 2はHDMI 2.0相当、G24C4 E2はHDMI 2.0bに対応。帯域的に合致し、1080p@120Hzも余裕で伝送できます。
ケーブル: 任天堂はSwitch 2同梱の「Ultra High Speed HDMIケーブル(4K/60Hz対応)」の使用を推奨しています。旧ケーブルでは4K出力が30Hzに制限されるため、1080p/120Hzを確実に出すなら同梱ケーブル使用がベストです。
下位互換性: HDMIは下位互換性があるため、G24C4 E2のような1080pまでの古いモニタでもSwitch 2出力を問題なく受けられます。ただし、モニターの性能(最大解像度/リフレッシュレート/HDR対応など)以上の映像は表示されません。
Adaptive Sync(VRR)対応
Switch 2に関しては、発売前アナウンスではDock(TVモード)でのVRR対応が示唆されていましたが、実機では携帯モードのみVRR対応であり、ドック接続時はVRR非対応であると公式に発表されました。
つまり、G24C4 E2が対応するAMD FreeSync(Adaptive Sync)も、残念ながらSwitch 2のドック接続では機能しません。
映像出力は常に固定フレームレートとなるため、120fpsゲームをプレイすると画面ティアリングが発生しやすくなります。
KitGuruは「ドックモードでVRR非対応は120Hzゲームで不利(ティアリング増加)」と指摘しています。
VRR非対応: Switch 2は「携帯モードでのみVRR対応」と任天堂が公表。よってDock接続では映像が固定60Hz/120Hzとなり、モニターのAdaptive Syncは働きません。
将来性: 任天堂はDockモードVRRの将来的な対応予定を否定していませんが、少なくとも初期版では実装されていません。
ゲーミング快適性(遅延・リフレッシュレート調整)
G24C4 E2は180Hz・1ms応答の高速駆動設計で、ゲーミング用途で高い快適性が得られます。
具体的には、1ms応答(MPRT)で残像を抑えつつ、180Hzリフレッシュレートで急速な画面遷移に追従できるため、一般的なゲーミングモニター同等に入力遅延は非常に低いと期待されます。
Switch 2側では、対応ゲームが高フレームレートで動作する場合には描画の応答性が高まるため、このモニターの高リフレッシュレート性能を活かせます。
リフレッシュレートの切り替えは、Switch 2が1080p/60Hzまたは120Hzで信号を出力すれば、モニター側も同じHzで駆動できます。
必要であればモニターのOSD設定からリフレッシュレートを確認・変更し、120Hzに固定しておくとよいでしょう。
遅延低減のため、モニター側の「Game」や「FPS」などのゲーミングモードを有効にすることも可能です。
また、モニターには動き補正技術(Anti Motion Blur)も搭載されており、高速映像でのブレ抑制に寄与します。
ただし、FreeSyncと同時には使えない制約があるため、VRR非使用時の補完手段として検討してください。
曲面1500R設計も没入感向上に貢献し、長時間使用時の眼精疲労軽減にも一役買うでしょう。
湾曲モニターはNintendo Switch 2におすすめできるか
湾曲モニターはNintendo Switch 2用として「一部のユーザーにはおすすめできるが、万人向けではない」というのが正直なところです。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて判断するとよいでしょう。
メリット
没入感が高まる
湾曲(たとえば1500R)モニターは、画面の端が視界に入りやすくなるため、ゲームに集中しやすく、特にアクション・レース・FPS系のゲームで世界観に没入しやすくなります。
長時間プレイ時の目の疲れが軽減されることがある
人間の視界は球面に近いため、曲面ディスプレイは自然な視線移動を促し、目の疲れが軽く感じる人もいます。
Switch 2の性能(1080p/120fps)と合致していれば性能的な問題はない
湾曲であること自体は映像信号や互換性に影響しません。
フルHD・120Hz対応の湾曲モニターであればSwitch 2と問題なく動作します。
デメリット
画面サイズが小さいと効果が薄い
湾曲モニターは27インチ以上でないとカーブの恩恵が感じにくいです。24インチ以下だとほとんど平面と変わりません。
Switch 2のゲームは主に平面向けに作られている
UI(メニューなど)や一部のゲーム画面は湾曲モニターだと若干の歪みを感じることがあります。とくに2Dゲームやインディー系は湾曲の恩恵が少ないです。
複数人でプレイするには向いていない
湾曲モニターは正面の1人プレイ向きです。2人以上で画面を見たいとき、湾曲だと端の見え方に差が出やすくなります。
湾曲モニターはこんな人におすすめ
1人でじっくりSwitch 2のゲームをプレイする
スプラトゥーン、ゼルダ、アクション系など没入感が大事なゲームを好む
27インチ以上の湾曲モニターを使えるスペースがある
こんな人には不向き
家族や友人と一緒にSwitchを使うことが多い
2Dやレトロ系ゲームが中心
小型(24インチ未満)のモニターを使う予定
注意点
現時点ではSwitch 2は発売直後(2025年6月発売予定)であり、特定モニターとの組み合わせに関するユーザーレポートは限られています。
しかし技術的には、HDMIは下位互換性があるため、G24C4 E2のような1080p入力のみ対応モニターでも問題なく映像表示できます。
注意点としては以下が挙げられます。
解像度/リフレッシュレート設定
Switch 2本体設定で表示解像度を1920×1080、フレームレートを120fpsに固定します。
これにより、モニター側も120Hz入力でフル活用できます。
誤って4K出力モードを選ぶと1080pモニターに信号が届かないため、必ず1080pモードを選択してください。
HDMIケーブル
先述の通り、同梱の高速ケーブルを使用し、既存の古いHDMIケーブル使用は避けましょう。
VRR/FreeSync
Adaptive Sync機能はDock接続では効かないため、モニターのFreeSync設定はオンでもオフでも基本的に影響ありません。
もしディスプレイ上でFreeSyncをオフにすると、モーションブラー低減機能が利用できる場合があります。
HDR非対応
Switch 2はHDR10出力をサポートしますが、G24C4 E2はHDR機能非搭載(公式スペックに記載なし)です。
そのため映像は通常表示され、HDR映像でもSDRとして出力されます。
モニター設定
MSIモニターは各種プリセット(ゲーム/シネマ/標準など)や低遅延モードを備えています。
好みに応じて「FPSモード」などを選ぶことで視認性や遅延を最適化できます。
まとめると、Switch 2とMSI G24C4 E2の組み合わせはスペック上まったく問題なく機能します。
正式発売後は高フレームレート対応ゲーム(例:Splatoonシリーズなど)での120Hz動作が期待されるため、このモニターの高リフレッシュレート性能を存分に活かせます。
一方で、VRR非対応による画面ティアリングや、HDR非搭載による映像品質の違いには留意が必要です。
公式情報やレビュー記事を参考に、最適な出力設定・ケーブル選択で快適にお使いください。