ドッキングステーションは、ノートパソコンでの複数画面作業を快適なものにします。
2画面のみならず3画面や4画面の出力も可能であり、自宅で仕事をしている在宅ワーカーにとって非常に便利なものです。
画面出力だけではなく、USBやThunderbolt 3接続の周辺機器を複数台繋いで利用することができます。
ノートPCにはHDMIケーブルやアダプターを接続し、外部モニターへと出力することもできますが、端子が少ないため2画面での作業が限界です。
今回紹介するドッキングステーションを使えば、パソコンの画面を複数モニターへと出力しより生産性を高めることが可能になります。
ドッキングステーションについてより詳しく知りたい
ドッキングステーションは、ノートパソコンやタブレットなどのモバイルデバイスを拡張し、デスクトップPCのように使えるようにするアクセサリーの一つです。
モバイルデバイスをドッキングステーションに接続することで、大画面モニター、キーボード、マウス、プリンター、外部ストレージなどの周辺機器を簡単に使用できるようになります。
これにより、デバイスの機能を拡張し、作業効率を向上させることができます。
ドッキングステーションは、USB、Thunderboltなどのさまざまな接続方式をサポートしており、デバイスによっては専用のドッキングポートを介して接続するものもあります。
このアクセサリーは、オフィスでのデスクワーク、リモートワーク、あるいは家庭での使用において、デバイスの機能を最大限に活用したいと考えるユーザーにとって非常に便利です。
目次
USB Type-CとThunderbolt3
ドッキングステーションは、USB Type-C接続の他にもThunderbolt3に対応しているものもあります。
ThunderboltはMacbookなどには搭載されていることがありますが、まだまだ種類は少なく使用できる人は限られるでしょう。
40Gbpsの高速通信が可能になるため、ぜひ利用したいところです。
(USB3.1規格の場合は5Gbpsほど)
ドッキングステーションで性能の優れたものを選ぶ場合は、Thunderbolt3に対応したものが良いでしょう。
対応しているPCがApple製品に限られ、価格が高くなってしまいますが、データ送信が高速で4K出力も可能になるというメリットがあります。
Thunderbolt3に対応していないPCを接続する場合は、USB Type-C(USB3.1)対応のドッキングステーションを選ぶようにしましょう。
オルタネートモード
ドッキングステーションと使用するモニター端末を接続する場合、接続する側の端末がオルタネートモードに対応していなければ映像出力ができません。
USB Type-Cでの接続ができても、オルタネートモードに対応しておらずモニターに出力できないということもあるので注意しましょう。
ノートパソコンの複数画面出力にはモバイルモニターがおすすめ
ノートパソコンの画面を複数台のディスプレイに出力する場合は、モバイルモニターが便利です。
USB Type-C接続であれば、モニター側には電力供給が不要になるためケーブルを減らしスッキリした作業環境にできます。
関連記事
おすすめドッキングステーション
表示されている価格は2021年7月時点のものです。在庫切れや価格が異なる場合があるため販売ページをご確認ください。
Anker PowerExpand 13-in-1 ドッキングステーション
DisplayPortと2つのHDMIポートにより、1080p/60fpsの映像を最大で3画面まで出力できます。
USB Type-CまたはThunderbolt3に対応したノートPCに接続して利用します。
USB Type-Cで接続する場合は、接続先の機器がオルタネートモードに対応していなければなりません。
HDMI接続をするのであれば、オルタネートモードは気にせず接続できます。
ドッキングステーション本体よりもさらに大きいサイズのACアダプタが同梱されているのが扱いにくいポイントですが、3画面も出力するのであればACアダプタが巨大になってしまうのも仕方ありません。
Windows・mac OSに対応していますが、mac OSに関してはマルチストリームに対応していないため、複数のディスプレイにそれぞれ異なる画面を出力できないという点には要注意です。
Thunderbolt3の接続には対応しているものの、最大通信速度は10Gbpsとなるため、Thunderbolt3規格の最大通信速度40Gbpsは利用できません。
Belkin INC002QCBK-A
DisplayLinkに対応しているため、Windows/Mac/ChromeからHDMI接続により2つのモニターに1080pでの画面出力が可能です。
4K出力には対応していないので、モニターはフルHDのものを使用することをおすすめします。
USB Type-Cでの接続のため、接続するメインのPCには85WのPD充電に対応。
合計8つの接続ポートがあり、拡張性の高い設計になっています。
サンワサプライ USB-CVDK4
Windows・Macに対応し、HDMI接続による4K出力ができます。
有線LAN接続にも対応しているため、LANケーブルが差し込めないMacbook利用時にも便利です。
豊富なインターフェースは、USB1本だけの接続でさまざまなインターフェースの機器への接続を可能にします。
HDCP機能は対応しておらず、著作権保護された映像(ブルーレイ映画など)は再生出力することはできません。
CalDigit TS3/Thunderbolt Station3
Thunderbolt3(40Gbps)に対応した高性能ドッキングステーション。
M1 Macbookの場合は、USB4を通して1つの外部ディスプレイしかサポートしないため、3画面の構築はできないという点に注意が必要です。
HDMI端子には対応していないため要注意。
低価格ドッキングステーション
上記で紹介してきたドッキングステーションは2万円ほどの高性能なものです。
そこまで高性能なものは不要だけどなんとかして複数画面での作業環境を実現したいという場合には以下の低価格ドッキングステーションがおすすめです。